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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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竹中大悟と言うチャラい男。-3

 パソコンには必要情報が逐一更新されていく。今は御洗署で行われている水島海岸強姦殺人事件の捜査会議の内容がアップされている。会議の内容をアップしているのは中垣結衣だ。結衣は非常にパソコンには強いのであった。
 「何々…?事件当日夕方から海岸付近で怪しい2人組がいた場所から煙草の吸い殻を押収。鑑識に回す…。レイプ被害女性の膣から検出された精液とのDNA鑑定を急ぐ…。発見された煙草の銘柄はワイルドセブン8mg。付近のコンビニの防犯カメラを解析し事件当日にワイルドセブン銘柄を購入した客を全て洗い出し映像をキャプチャーして調べを進める、だってさ。レイプ被害女性は次第に口数が減りレイプされた事を思い出すのに嫌悪感を示し始めた…、か。そうそう、レイプされた女は一日でも早く忌々しい事を忘れようとするのが普通なんだ。捜査で証言を求められる度に思い出さなきゃならないから捜査に非協力的になるのも頷けるわ。」
喜多がそう言うとカズが指を指して言った。
 「おっ!さすが元レイプ犯!」
喜多はイラッとしながら怒鳴る。
 「るせぇ!!」
 「ひっ!カズさんCKI」
 「超恐い、か?」
 「うおっ!カズさんもESPッスか!?」
喜多は溜息をついて顔を背けた。
 「宿泊施設の聞き込みでは20代の男2人組の宿泊客はいなかったみたいだな。事件当日に海水浴に来た人がいて、当日男2人組の海水浴客は見なかった…。海水浴に来て突発的にレイプ犯行に及んだ可能性は低い、始めからレイプ目的に水島海岸を訪れた可能性が高い、か…。」
 「DNA鑑定が終わればもっと犯人像が見えて来そうね。問題は遠方から来たのか、それとも土地勘がある近場から来たのか、ね?目撃された怪しい2人組は車で訪れた事が濃厚だから遠方から来たのなら目撃された車と同車種が高速道路を使ってればインターの監視カメラで全てのナンバーを洗い出して調べれば大きな手掛かりになりそうね。」
喜多とエリサは大悟の「何か刑事ドラマっぽいスね〜、2人とも!」と言う言葉を無視して捜査情報を見つめていた。
 それぞれ個性的な3人だが、これからどう自分達が警察の隠れた組織として動いていけばいいのか全く分からなかった。それはそうだ。これは警視庁初の試みなのだ。警視庁総監でさえ五里霧中である。NFP、USなる極秘プロジェクトがどんな未来を築き上げるかは創生メンバーにかかっているのであった。
 「早くバリュ働きてぇッス!」
一人場違いに盛り上がる大悟を取り敢えず無視するエリサと和典であった。


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