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ゆえとナオさんpart6
【同性愛♀ 官能小説】

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時をかける少女-1-1


学校帰りに、美さきちゃんと一緒になりました。
「なんだ?…アレは…」
何でも良く見つける美さきちゃんが、土手下を指差します。

「えー?」
よーく見ると、雑木林の下草に何か転がってます。
「わっ!この間の女の子だ!」
「逃げろ!…」

慌てて美さきちゃんと駆け出しますが、離れて振り返っても追って来ません。
戻って見ると、女の子はグッタリしていて様子がおかしいです。
昼間に見れば、格好が大分汚れています。

「あのー、大丈夫ですか?」
「腹が減って動けん」
顔が土気色です。
「大変だ。何か食べる物あったかな?」
「ジャムがあるだ…」
ジャムにあげるために残しておいた給食のジャムと、キャラメルをあげます。

「歩ける?ウチでご飯食べてください」
「助かる」
だいぶ体が弱っているようです。
「ナオねえに怒られるゾ…」
「困ってるのにほっとけないよ」
おウチに連れ帰ります。


チーン

「取りあえずこれを食べていてください。今もっと作りますから」
テーブルに着いている女の子に、冷蔵庫にあったものを出します。
「かたじけない」

カチャ、チャン
ナオさんも帰ってきました。
「ただいまー。ジャムも一緒だよー。…はっ!」
「危ない‼」
ナオさんはいきなり、玄関から釘ナイフを飛ばします!

「ムッ⁉」
ギィンッ!
「ひいっ!…」
「きゃあっ!」
女の子はスプーンで、釘ナイフを打ち払います!
釘ナイフは、私と美さきちゃんの間をスッ飛んで行きます!

ジャムは壁を走って、
ダイニングテーブルの、美さきちゃんの前に着地します!
「シャーッ‼」
やっぱりジャムには分かるのです!
ものすごく怒ってます!
ナオさんは下駄箱の中から釘ナイフを掴み出して、ドタドタとリビングに駆け込んで来ます!

「待って!ナオさん!」
ナオさんの前に立ちはだかります!
「そこをどくの!コイツは危険よ!
この間合いでは外さないわよ!逃げ場は無いんだから!」
「そうだな」
「この子!お腹が空いて動けなくなっていたんです!」
「助けてもらって、めしを食わせて貰っていた」
女の子は大人しくしています。
「折角まいたのに連れてきちゃってぇ。何でも拾ってきたら駄目よぉ」
ナオさんは渋い顔をします。

「もぅ。お風呂に入って来なさいよ。臭うわよ」
「こっちに来てください。洗濯もします」
「うむ」
お風呂場に連れて行きます。

「ナオねえ、クツ…クツ…」
「あらやだ」

「ウーッ」
ジャムは隅っこで、納得がいかない様子です。


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