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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈霧散した未来〉-6




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『ママ、ただいま〜!』

「は〜い、お帰りなさい。今日は早かったわね」


衆人環視の前で、文字通り牝豚としての扱いと振舞いを見せた恭子も、彩矢と耕二の帰宅をもって母親の顔を取り戻していた。

台所に立ち、さっそく夕飯の支度を始める。

柔和な表情と話ぶりはいつもと変わらず、これから一家団欒の時を過ごせる……はずだった。


『……ん?なんだろ?』


インターホンが突然に鳴り、そして郵便受けがカランと音を発てた。
耕二は階段を下りて郵便受けを開け……その手にした《郵便物》に、我が目を疑った……。


『………な…なんだ…?』


手に取った郵便物のDVDケースには、間違いなく恭子にしか見えない女性の写真がプリントされていた。
全裸の男達に囲まれながら猛り立つ肉棒を頬張り、尻を掴まれて後ろから突き上げられている写真だ。

その白目を剥いた顔は、快楽に浸りきった淫らなものであり、それは不特定の異性と乱交を楽しむ許し難い姿である。

耕二は卒倒しそうになりながら階段を上がると、台所で夕飯の準備をしている恭子に、無言のまま其れを突きつけた。


「……そッ…其れは…!?」


恭子の笑顔は一瞬にして消え去り、生気さえ失せて見る間に青ざめていった。
耕二もまた恭子の様子を見て、疑いを確信に変えざるを得なかった。


「こ、耕二さん……それは…ち…違うの……違うの信じて…!」


全く身に覚えがないのなら、そんな反応は示すまい。

先ずはそのDVDのパッケージに収められているのが誰なのか確認しようとするだろうし、もし自分の顔を使われたと感じたなら、その辱しめる捏造写真とDVDに、怒りを露わにするだろう。

間違っても、其れを見るなり言い訳じみた台詞を口にするはずが無いのだ。


『どういう事だ…?なんでこんな物があるんだ?この女は……この女は恭子じゃないか……?』

「違う…ッ…ホントに違うのよ……こ…耕二さん……」


野菜を切って汚れた手で泣き出しそうな顔を覆うその狼狽える様は、とても尋常なものではなかった。


〔自分のいない内に、妻は許されざる行いに興じていた〕


耕二には、そうとしか思えなかった。
いや、いくら否定しようと“理由”を考えても、その全ては取って付けたような不自然なこじつけにしかならなかった。




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