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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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再会-1

  若菜は存在をすっかり忘れていたカセイ君こと吉川啓吾とマギーを連れ御洗署の地下にある遺体安置所へ向かう。
 「俺の事を忘れるなんて酷いじゃないですか!」
仲間外れにされたようで顔を真っ赤にして怒っていた。
 「ゴメンゴメン!わざとじゃないんだからあんまり怒らないでよ。」
面倒臭そうに謝る若菜。顔が半分笑っていた。
 「てゆーか、あんた死体とか大丈夫なの?」
 「うーん、あんま得意じゃないけど…」
一気にトーンダウンした啓吾をマギーが冷笑する。
 「気絶しなきゃいいけど。」
 「はぁ!?死体の一つや二つ、大した事ねーよ!」
あからさまに強がっている。マギーは興味なさげにツカツカと歩いていた。
 「そーゆー上原さんだって実は苦手なんじゃないんですかぁ〜?」
馬鹿な事を…、とマギーは思った。 
 「私は体中から血が抜けた死体も見たし、それにこの腕の中で命を亡くした人も見て来たわ…?」
そう言った若菜に何故か啓吾は寒気を感じた。そして地下に到着した。地下独特のひんやりとした空気と静寂。死体安置所があるというだけでどことなく不気味だ。啓吾は掌に汗をかいた。
 死体霊安室に入ると2人の死体菜野顔に白い布が被せてあった。
 「死因は被害者女性の供述からして金属バットで殴られた事による脳挫傷で間違いないでしょう。他に外傷は見受けられません。いきなり殴られて抵抗する間もなかったと思います。爪の間などくまなく調べましたが犯人に繋がるような物証はみつかりませんでした。」
 「そうですか。」
若菜は2人の顔に被せられた白い布を外し合掌した。中山は丸刈り、内村は茶髪の短髪で両者とも体には複数の刺青があった。
 「普通こんな怖そうなオニーサン達を襲おうとは考えないわよね。犯人はかなり凶暴な性格の持ち主ながら見かけは意外と普通なんでしょうね。被害者女性らが目撃したのにも関わらず殆ど特徴を覚えてないのは容姿が至って普通だと言う事。体格も際立つものはないのにも関わらず力は強い…。きっと細マッチョ系ね。ラガーマンタイプと言うよりボクサータイプと見た方がいいわね。」
若菜がプロファイリングをした。
 「湯島武史も田口徹も容姿は普通だった。黙っていればレイプなんて必要ないほど女にモテそうな男だったわ。でも異常に力は強かった。性格といいこの2人に通じる物を感じるわ。」
そう言って若菜は死体の体の上の布を取り去った。
 「まぁ…ご立派…」
被害者2人ともにいいお宝を持っていた。若菜は真顔でそう言った。


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