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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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錆びぬ“カン”-3

 ヤクザものの映画に出てくる光景と同じような、豪華な事務所にますます緊張するマギー。思わずキョロキョロと内装品を見てしまう。
 「相変わらず無駄に高価なもん、いっぱいあるわね〜。資金源は何なの〜?」
悪戯っぽく聞く若菜。
 「ハハハ!マル暴みたいな事聞くんじゃないよ。大して興味ないだろうに。」
 「まぁね〜♪」
肩を竦めて舌をペロッと出す若菜にメロメロな様子の豪がキモく感じるマギー。しかし絶対に言ってはいけない言葉である事であるのは理解している。玄関を入ってから全組員が若菜に対して頭を下げている事にも驚きだ。若菜が得体の知れない人間に思えて来た。もし若菜が自分を売り飛ばすと言ったならきっと自分は売り飛ばされるんだろうな…、そう本気で思えた。
 三階建てのこの事務所。最上階に組長部屋がある。エレベーターで上がり組長部屋に招かれた。これまでマギーが目にした中で一番と言っていいぐらいに贅沢を集めたような部屋だ。自分だったらとてもじゃないが落ち着かなく住みたいとは思わない…、そんな部屋であった。
 「まぁ座りなさい。」
 「は、はい…、失礼します…」
権藤が言う前に若菜はすでに高そうなソファーに座っていた。マギーは申し訳なさそうに前のめり気味に腰を降ろす。
 「昇進したんだってな、警視正に。おまけに県警本部の特命捜査対策室室長で部長だろ?さすがだね若ちゃん。ノンキャリアじゃ異例だよな。」
 「キャリア組よりある意味一ランク上のキャリア積んでるからね〜、私は♪」
 「ハハハ!人殺しだもんな!」
 「こら豪ちゃん!そんな言い方はないでしょ!?」
 「アハハ、悪い悪い!でもこうして復職出来たのは世論が若ちゃんの行為に仁義を感じた証拠だよ。この俺も仁義を感じたぐらいだからな。警察は嫌いだが若ちゃんは違う。愛してるよ♪」
 「だからヤラせてって言うんでしょ?」
 「あ、バレた??」
 「顔に書いてあるからねー!残念ながら私の極上ボディは愛する旦那サマだけのモノなのでお断りします♪」
 「羨ましなぁ、旦那サマは!じゃあこれだけは教えてくれ!若ちゃんは締まりいいのか??」
若菜はウィンクして答える。
 「さ・い・こ・う よ?」
豪は背中をソファに思い切り叩きつけながら言った。
 「たまんねー!!クソっ!」
と。それを見て若菜はケラケラ笑っていた。
 (な、何なの…、このキャバクラトークは…)
マギーは呆気にとられて呆然と見ている事しか出来なかった。


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