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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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NFP-2

 本来なら重苦しい雰囲気の中でプロジェクトの始動に伴う会議が行われる所である。しかし本部長の佐藤の福顔のせいか、穏やかな口調のせいか、或いはそのどちらかのせいなのは定かではないが、緊迫感の薄い会議になる。
 「えー、聞いているとは思うが、君達には特命捜査対策室の職務とは別に警察庁として重大な任務が課せられている。私も君らの素性は知らされていない。が、正義感と警察官に必要な能力は心技体ともに一際優れている者だけが集められたと聞いている。上原若菜君は別格として、ね。」
褒められる事に慣れてない若菜は若干照れの表情を浮かべた。しかし若菜にはある疑問が浮かんだ。
 (そんな優秀なのにみんな見た事ないなぁ…。)
若菜は全国を周り男女に限らず指導してきた。その中でも優秀な人材は覚えていた。その中に彼らはいなかった。全署員が競う技能検定競技会にも必ず出席し優秀な人材はチェックしてきた。それにも関わらず記憶にないのだ。果たして彼らはどれ程の能力の持ち主なんだろう…、そう思った。
 「君らにより結成されたこのNFPは過去に例のない重要なプロジェクトだ。よって成功するか失敗するかも分からない非常に危険なプロジェクトである事は確かだ。表立っての警察庁からの支援、協力は得られない。もし何かあった時は、警察庁は君らの存在を認めないだろう。いや、認めない。片道切符のようなものだ。いくらでも行きの切符は与えてくる。しかし帰りの切符は君ら自身で手に入れて帰ってこなければならない。帰りの切符を手に入れられなければ警察庁は君らを迎えには行かない、そういう任務だ。みんな覚悟はできているのか?」
その答えは知っていて聞いた。はい、以外の返事はあるはずもなかった。迷いのないみんなの表情に若菜は安心したのであった。


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