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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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NFP-3

 全員の意思を確認した上で佐藤は各自の自己紹介をさせる。当然若菜から始まる。お互いの素性は全く知らない。微妙な緊張感の中、スッと立ち上がる若菜。緊張などするタマではない。実に堂々とした凜とした姿勢で余裕の微笑を浮かべながら口を開く。
 「初めまして。私が上原若菜です。以上。」
それだけであった。上原若菜は上原若菜である。上原若菜だけで十分であった。全員に、さすが!と思わせる生きた伝説であった。
 その中でも石黒さとみは上原若菜の大ファンであった。田口事件で上原若菜を若菜を知り警察官になった程だ。同じ特命捜査対策室に配属になり天にも昇りそうなまでの喜びを感じていたが、馴れ馴れしく話しかけるのは気が引けた。だからこのプロジェクト始動をきっかけに色々と話が出来るようになればいいな、そう思っていた。
 (カッコイイ…!)
瞳をキラキラさせながら若菜を見つめていた。バックの中には若菜にサインを貰おうと色紙まで詰め込んでいた。この会議が終わったらサインを貰おうと手に汗を握っていた。しかし我慢出来なかった。順に自己紹介をしていき、さとみの番になった時であった。
 「石黒さとみです!私は上原若菜サマに憧れて警察官になったんですぅ〜!」
自分の手を顔の前で握り合わせて瞳をキラキラさせた。
 (サマって…)
さすがに頭をかき苦笑いする。目の前には憧れの上原若菜が…。さとみはもう我慢出来なかった。
 「上原若菜サマっ!!サイン下さい!!」
 「えっ!?」
思いもしなかった言葉に驚いた。若菜だけではない。全員が唖然としていた。
 「い、いや…サインとか…ないし…」
 「書いてくれれば何でもいいんです!お願いします!!」
困惑する若菜。サインなど強請られたのは初めての経験だ。しかし芸能人ではあるまいしサインなどする気はなかった。
 「い、石黒さん…?ゴメン、サインはちょっと…」
断りを入れた若菜に、この世の終わりが来たかのような絶望の表情を見せたさとみ。
 「わ、分かりました…」
シュンとして項垂れながら席に座った。
 (か、可哀想だけど…ねぇ…)
落ち込むさとみを見てさすがに心を痛めた若菜であった。


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