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【純愛 恋愛小説】

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-3

[久しぶり〜♪最近好きな人とか出来たぁ?]
胸がドクンッとまた高鳴る。
[久しぶりだね♪ン〜…まあ一応いるょ♪村田は??]
[マジかぁ!!俺?俺もいるょ〜]
ドクンッ!!
やっぱりいるんだ…誰…?誰なの?
[そっかぁ♪まあ、お互い頑張ろうねェ♪]…やめて。私以外の女の子を見ないで…私だけを見て…無理なのは分かってる。ケド…私は貴方が好きなの…。言ってはイケない言葉。たった二文字の言葉なのに…。
[ありがと♪ところで好きな人って誰?]
『貴方です』何て言えない。
[村田が言ってくれたら言うょ♪]
嘘つき。言えないくせに。
[じゃあ、一緒に言わない?]
…ずるいよ。私の、好きな人は貴方なのに…。この気持ちはどうしたらいいの?伝えても良いの?でも、貴方の迷惑になる事は絶対にしたくない。
[何かそれハズィからゃだぁ!!(笑)]
想いを伝えられたらどんなに良いだろう…
[なら気持ちの整理ついたら教えてな♪]
[分かった♪]
…伝えたい。貴方が私をもう好きでなくても、貴方が私じゃない子を好きになっても、私のこの想いは絶対変わらない。
好き…ううん、もうこの想いは好きと言うモノでは収まらない…


『愛してる』


-次の日-
昨日はあれ以上メールはしないまま終わった。いつ村田にこの想いを伝えてしまうか解らないから…
一噌の事村田の事を全部忘れたい…そうすればこんな想いしなくてすむ…こんなに愛おしいのに…
『中井』
ピクッと肩が震えたのが解る。その声が私の今一番聴きたくて、大好きな声だったからだ。逆に聴きたくない声でもあった。
『何?』
『話あんだ…ちょっといい?』
『…うん』
どうしたのだろう?わざわざ直接話があるなんてよっぽどの事なのだろうか?“元彼のよしみで好きな子との仲取り持ってよ"何て言われたらどうしよう?私きっと引き受けちゃう。貴方の頼みだから…
『実は頼みがあんだ』
(ホラね)
よっぽど好きなのだろうか。真剣な眼差しでこちらを見ている。
『私に出来る事なら何でも言って』
思ってもいないくせに言葉が出てくる。
『俺さ』
“きっと、貴方はその子と付き合う事になる"直感的にそう感じた。もう、貴方の事を想ってはいけない。覚悟を決めて貴方の次の言葉を待つ。



『中井とやり直したいんだ…』





『…へ?』
情けない声が出た。
『ダメ…かな?』
『嘘…』
夢かな?だってこんな事が起こるはずないよね?
『嘘じゃない!!俺は、ずっと中井が好きだった。別れてからもずっと…』
『…ちょっと待って。じゃあ何で別れたの?』
『…不安だったんだ』
『…え?』
『中井って結構男から人気あってさ…名前言えないケド、俺の友達に中井良いかもって奴が居てさ、そいつ凄ぇかっこいいからヤバいなって思って…』
『…』
『中井が俺から離れる事が凄ぇ恐くて…まだ俺の事が好きでいてくれてる間に別れて、ずっと俺の事を想っていてほしかったんだ…』『村田…』
嬉しかった。そんなに自分の事を想ってくれているなんて…


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