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【純愛 恋愛小説】

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『…最近そいつ動き始めて、本格的に中井を取られるって思ってこういう行動に出たんだケド…ごめんな…俺、めっちゃ自分勝手だよな…中井の事傷付けたくせにさ…』
『…確に、私傷付いた。でも、村田の事を好きな気持ちは止まらなかった。自分でもどうしようもない位村田が好きになっちゃって、もうどうしたら良いか解んなくなっちゃったりしてた…だから私、今凄く嬉しい。村田も私と同じ想いしてたんだね。』
『それじゃ…』
『うん。また仲良くやり直そ』
『うん…』
村田はそう言うと私をギュッと抱き締めた。私は、ちょっと涙が出てその涙が村田の制服に落ちた。恥ずかしくなって村田の肩に顔を埋めたら村田は私の頭の上に顎をのせた。
しばらく抱き合ってお互いの教室へ向かう。『それじゃ…』
スッと私は名残惜しむように村田から離れる。離れる時村田は私の耳元に口を寄せて、
『愛してる』
そう言って顔を離し、
『もう、絶対死んでも離さないから!!』
と大声で私に言った。私はお返しに、
『こちらこそ!!』
と、言い返した。私達はお互いニコッと笑い教室へ戻って行った。もちろん、美里の取り調べが待っているのは言うまでもないが…。


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