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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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暴かれる真実-3

 秀慈がきっぱりと東条の目を見つめて問いかけに答えていると、東条は自分の持っている情報を秀慈に話し始めた。

「昨日も言ったけど俺にとって絵茉ちゃんの父親の五十嵐和成は、高校の新聞部の先輩だった。すごく温厚な人でね、みんなに好かれていたよ。彼が亡くなるまでずっと月に一回は合っていたんだ。絵茉ちゃんの両親と弟がどうして亡くなったのか、君は覚えているかい?」

「ええ。会社の資金繰りがうまくいかなくなって、借金苦で一家心中したと聞きました。」

「―――表向きはね。」

「どういう事ですか?」

東条はガサゴソと鞄の中を探り出し、B5サイズの封筒を取り出した。

「俺もな、数か月前までずっとそう信じていたんだ。先輩は正義感の強い人だったから、誰にも金の工面を頼むなんて出来なくて自ら命を絶つことを選んだって。彼が亡くなった時、俺に何の相談もしてくれなかったのがすごい悔しくてな、彼らの死が仕組まれたものだって気がつかなかった。」

「え?仕組まれたって・・・?」

「雨宮一馬だよ。君の父親が絵茉ちゃんの家族を殺したんだ。」

秀慈の顔色がみるみると青ざめ、東条の顔を見つめたまま呆然とする。

「この封筒に先輩の証言が入っている。俺もこれを受け取ったのが数か月前だ。」

「ど・・・どうして父が・・・?」

「順を追って説明しよう。その前に・・・本当に大丈夫か?続きを聞けるか?」

秀慈はギュッと拳を握りしめて深呼吸をし、返事をした。

「はい、大丈夫です。お願いします!」

東条は秀慈の様子を確認した後、話し始めた。


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