投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

呪縛の檻
【その他 官能小説】

呪縛の檻の最初へ 呪縛の檻 44 呪縛の檻 46 呪縛の檻の最後へ

謎の男-4

 彼らは学校近くのコインパーキングに向かい、狭くて小さい東条の軽自動車に乗り込んだ。さっそく東条が秀慈に問いだす。

「秀慈君は何で君のお父さんを許せないと思っているんだ?反抗期か?」

秀慈はポツリ、ポツリと語りだした。

「僕は父の事を自慢に思っていました。父は完璧な人間で僕もああなりたい。そう思っていたんです。でもそれは間違いでした。」

「何か雨宮一馬について知っちゃったの?」

「ええ。その内容は言えないですけど、僕は父に対抗できる何かを見つけないとならないんです。」

「どういう意味だい?対抗してどうしようってんだ?」

「交換条件で絵茉をうちから逃がしてあげたい・・・。」

「絵茉ちゃんを・・・?もしや虐待してんのか・・・?」

東条の問いかけに秀慈は答えなかったが、東条は閃いたように言った。

「おい、秀慈君。俺たち協力し合わないか?」

「え?」

「俺のネタも絵茉ちゃんが関わっている。彼女の両親の死についてだ。」

東条はニヤリと秀慈に笑みを見せた。



呪縛の檻の最初へ 呪縛の檻 44 呪縛の檻 46 呪縛の檻の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前