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【スポーツ 官能小説】

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〜 土曜日・文化 〜-4

 次に幕が開いたところには、カメラを提げたBグループ生2人がいて、アナウンスが入る前に写真部なんだとわかった。 部員はBグループ生が4名で、活動内容は主に生徒会や教員の依頼で写真をとることだという。 例えば部活の風景であったり、文化祭の1コマであったり、体育祭でも活躍の場があるとかないとか。

 そういった依頼が無い日は、部活動として『オリジナリティがある写真』を1枚とる。 ここからは美術部と同様で、その写真をA棟の総括顧問の先生に見てもらい、合格なら暗室で現像して解散になるそうだ。

 最近合格をもらった『オリジナリティがある写真』を2人が再現してくれた。 1枚目のタイトルは『眼鏡を鼻の穴にいれてマスターベーションする雌豚』だそうだ。 突然右側のBグループ生が、自分の鼻の穴に指をつっこんだ。 そのまま奥に入れて穴を拡げ、指と鼻の隙間に自分がつけていた眼鏡の縁をズポズポする。 鼻の奥がキーンとなったのだろう、涙目になりながらも、だらしなく口許を歪めていやらしく頬を赤らめる姿は、まるで本当に鼻で感じているように見えた。 そこをもう1人がすかさずパシャ、カメラに収める。 すると何事もなかったように、撮られたBグループ生は眼鏡を抜いた。

 2枚目は『お尻の皺を伸ばすことに命をかける雌豚』なんだとか。 ササっと左側のBグループ生がスカートをまくると、私たちにお尻をむけて、ガシッと両手で尻肉を拡げる。 普通に拡げるといえばお尻のてっぺんが軽く上を向くくらいだが、彼女の場合はそんなものじゃない。 お尻の凸凹がなくなってしまい、まるで肛門を中心にお尻が真っ平らになったようだ。 当然肛門の皺があるわけがなく、くすんだ灰色の楕円形の真ん中に、ぽっかり穴が拡がっていた。 その上で、真剣そのものの表情で、肛門を振り返るように顔を私たちへ向ける。 心なしか鼻の穴が不自然に膨らんでいて、真面目な表情とのギャップに、ただでさえ異常なお尻の開き方がなおさら常軌を逸して見えた。 と、さっきまで豚顔だった先輩がカメラを携え、ステージに回って肛門から全体を収めた構図でパチリ。 すると、やはり何事もなかったように、被写体の生徒はお尻から手を離して背筋を伸ばす。 一瞬さっきまでの異常なポーズが錯覚かと思ったが、お尻には握った手の跡がくっきりそのまま残っていた。

 後で聞いたことだが、写真部は『懲罰動議』が一番多い部活だそうだ。 他の部に迷惑をかける構図をつくったり、構内で突然風紀を乱す行為に至るという。 オリジナリティの名のもとに撮られる写真が如何なるものか、私は何となく分かった気がした。

 紹介される内容はどれもこれも、正直いって意味がわからない。 それでもアナウンスは何事もないかのように、次の紹介クラブを告げる。 

 演劇部だ。



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