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【スポーツ 官能小説】

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〜 土曜日・文化 〜-2

 ……。

 
 ここから紹介された数々の『部活動』に対し、私はジッと見つめることしかできない。

 全裸になった華道部のBグループ生は、その場で両手と額を床につけ、顔が私たちに見えるように下半身をもちあげる。 そのまま支えて停止した姿は、いわゆる『三転倒立』だった。 両足は180度まっ平になるまでおっぴろげ、無毛の陰唇がもりあがっている。 相当苦しい態勢だろうにも関わらず、Bグループ生の表情は涼し気で、勿論恥じらう気振りもない。

 Aグループ生はマイクを握り、裸で股間を晒すBグループ生を指す。

『これが裏万家の基本の花器、逆手額の型です。 他にも直立して下に向けて華を活ける起立の型、片脚だちでもう片方の足を真上にあげて抱えるY字の型、横たわるものでは船盛り型、見孔天声の型など、約40種の型があります。 型が定まったところで花を活けます。 今日の花を生ける型としては、基本の垂直型をお見せします』

 といって、百合や裏白(ウラジロ)、南天や榊をバケツから選んだ。 それらの根本をBグループ生の口に挿し、口の中で鋏で整える。 いわゆる『水切り』を経て花達を小型の剣山に刺した。 その上でBグループ生の膣に一本一本丁寧に差す。 剣山が重しになって、どの葉も華もまっすぐに上へ伸びる。 いくつもの茎が膣をビッシリ埋め尽くし、まるでBグループ生の股間から噴水が空へ昇るような、そんな構図が完成した。

『華を活ける場所は、膣を中心として尿道、肛門、および顔にある鼻や口、耳や目といった『孔』です。 あとは身体の関節にある脇や肘表の『肉厚』や、指や股間の『股』ですね。 これらすべての箇所を華で埋めることを総華盛といい、文化祭で展示する予定です。 ぜひ華道部の展示にも足を運んでください』

 Aグループ生が解説する間、ジッと動かないBグループ生が演じる花器。 バランスを保つだけでも驚きなのに、衣擦れどころか声すら聞こえない。 きっと無理な姿勢をつくる練習から始まって、ジッとするバランストレーニングを徹底的に叩きこまれるんだろう。 

 1輪ずつ静かに華が股間から抜き取られ、全部なくなったところで花器役の生徒がもとの体勢に戻ると、2人は揃って深々と頭をさげた。 幕が素早く下がり、紹介が終了する旨のアナウンスが入る。 私たちはM字開脚の姿勢のままで、とにかくたくさん拍手をした。

 再び幕があくと、華道部の2人も道具類もなくなっていて、代わりにBグループ生が2人、膝をそろえてステージに正座している。 アナウンスが『茶道部』の紹介を告げ、私たちは機械的に手を叩いた。

 茶道部の部活紹介は、数日前に私達が経験した茶道を丁寧になぞったものだった。 部員はBグループ生が4名在籍しており、裏万家という、華道本家と同名の家元制の作法に則っているとのこと。 華道同様に代表の2名が簡単な手前を舞台上に再現するという。 

 お茶を淹れる主人役、喫茶する客役ともに全裸になる。 主人役が、膣に柄をさした柄杓(ひしゃく)でもって沸かした湯をすくい、急須に注ぐ。 くるりと後ろをむいて私達にお尻をむけると、お尻の割れ目で急須の把手を挟む。 お尻がキュッと引き締まり、尻肉で挟んだまま急須を持上げ、膣から柄杓を、お尻から急須をぶらさげて客役の前に運ぶ。 ここで股間から力を抜き、柄杓と急須を静かに置いた。 客役は置かれた急須と柄杓の前に這いつくばり、顔を近づけると『フンフン』と私たちに聞こえるくらい大きく鼻を鳴らす。 茶道具についた主人の匂いを確認しているのだろうか、これも作法なんだろうか。 

 道具をおいてある場所へ戻る主人役。 移動時は常に爪先だちだ。 姿勢も寸分かわらず固定されていて、太腿は180度、水平に広げ、お尻が踵につくギリギリまで腰をおとしたままだ。 おそらく移動の身ごなしを含め、細かな作法でビッシリ縛られているんだろう。

 主人は膣で茶杓(ちゃしゃく)を咥え、器用に陰唇で蓋を外してから抹茶粉を掬うと、犬のように鼻を鳴らす客役の茶碗に粉を注ぐ。 この間は茶杓がずっと水平に保たれていて、茶碗に注ぐ段になってパタンと杓が裏返るのだが、どんな風に膣筋を使えばあんな動きができるのだろう。 トントン、と身体をゆすって茶杓に残った粉をおとすと、やはり客役の前でそっと膣から杓を離す。 客役は恭しく一礼すると、またも犬のように鼻を近づけてフンフンした。

 主人役はといえば、粉の上から、再び尻で挟んだ急須からお湯を注ぐ。 そして急須を離し、また元の場所に戻ると、今度は茶筅を膣で挟んだ。 そのまま客のもとへ移り、膣で器用に茶を点てる。 顔に汗をにじませながら腰を蠕動し、あるいはグラインドし、抹茶に美しく泡がたった。 すべての手前を膣、あるいはお尻で行う決まりなんだろう。 あとは一歩下がったところで股間を晒したまま一礼し、客が喫する番になる。 



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