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【スポーツ 官能小説】

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〜 土曜日・拡張 〜-3

 初回の測定では、喉に入れる太さは5級(1番細いタイプ)と決まっているため、嘔吐で失敗する生徒はほとんどいない。 2組に限っていえば双頭ディルドの太さが5級とほとんど同じであり、全員が咥え済みなので、まずまずクリアできるだろう。 
 
 顔にある3種、5つの穴。 拡がる限界値の測定にかかった時間はおよそ3分。係の人数から全生徒の顔測定にかかる時間を推察するに、2時間目だけでは足らず、休み時間まで喰い込みそうだ。 


 ……。


 視線を転じると、ステージにはいくつもの列が出来ていた。 それぞれの列の先頭では、がに股の第3姿勢をとった少女たちが股間を係に晒している。 ここでも係はフックと定規、ノギスを手に、あられもない無毛の恥丘を拡げるのだ。 

 膣、尿道、そして臍(へそ)。 咥えて小陰唇と大陰唇。 それぞれ右上・右下・左上・左下の4か所にフックをかけ、限界まで拡げて正方形にした面積を測定する。 両陰唇はクリップ付のフックでもってモモンガの薄膜のように薄く延ばす。 敏感かつ触り慣れていない部分を引き絞られる痛みは相当なものだが、勿論係は苦痛なんて考慮しない。 拡げる外圧に皮膚がビッチリ張りつめるまで伸ばし、事務的に数値を読むだけだ。 

「ちっ……チツマンコ! 18平方センチメートルです! もうしわけありませんっ!」

「ヘソマンコです! 4平方センチメートルです! もうしわけありません!!」

「おっ、お、おしっこトンネル! 1.6平方センチメートルですッ! もうしわけありませぇん!」

 意味もなく数値化され、あげく謝罪の言葉を大声で述べる少女たち。

「マンビラ肉です! 25平方センチメートルでぇす! もうしわけありません!」

「チツマンビラです! 76平方センチメートルです! もっ、もうしわけありません!」

 叫ぶ語尾のほとんどが、痛みのせいで震えている。 そりゃあそうだろう。 特に大陰唇なんて、伸ばそうと思えばかなり伸びる。 グイグイ広がる自分の股間をつきつけられることで、痛みと引き換えに身体がもつ可能性を、否が応にも知らしめられるというわけだ。 

 測定が終わった生徒は一様に内股で、腰を引きずるようにステージから降りてくる。 股の間の持ち物はどうだか分からないが、臍の周りはインクを塗ったようにまっかっかだ。 口を真一文字に結んだまま黙って別の測定に向かうお腹を赤く染めた姿は、真剣な表情とは裏腹に、実にミジメで笑いを誘う。


 ……。


 グラウンド側でも測定が進んでおり、こちらでは少女たちが足を広げて足首をもち、尻を高々と掲げている。 膣同様にフックで肛門を拡げ、皺の1本1本がなくなるまで穴壁をビッチリ伸ばしてから、細い計器をポッカリあいた穴に挿す。 2分ほどそのままの姿勢を維持すると、腸から計器がピーと鳴り、外に出して数値を読むのだ。

「ケツマンコ! 直径2ミリから4センチ8ミリ! ケツマンコの匂いは323Au(アラバスタ―)、く……腐ったチーズよりくっさいです! あ、あたしは消化が行き届かない、生ごみレベルのウンコをつくる、く、くっさいウンコ製造機ですッ!」

 ただし肛門の薫りについてのみ、自己寸評を述べなければならず、数値と併せて自分のコメントも首輪に記録される。 だいたい健康で宿便のない腸であれば200から250Auに収まるので、300オーバーといえばかなりの薫りだ。 これから腸の薫りを訊かれるたびに、彼女は今の台詞を復唱しなければならない。 『生ごみレベルのウンコ』とは、気が利いていて覚えやすかろう。


 全体を眺めるに、1組は全くやり直しをしていない。 発声、礼、返事、お辞儀、すべてにおいてソツがない。 私の2組も、一部どもったり澱んだりで数回同じセリフを叫ぶものの、総じてスムーズに測定を進めている。 3組は……やや苦戦しているだろうか。 顔を真っ青にして懸命に取り組んではいるのだが、如何せん咽喉をつつかれたくらいでポールを吐きだしたり、陰唇をギリギリと伸ばされたくらいで絶叫したり。 大部分はクリアしているものの、見苦しい生徒がチラホラ混じっている。

 時計の針は10時15分、2時間目が始まって30分が経過した。 
 
 測定は漸く、私たちの学年の半分が終わろうとしていた。 


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