第44話-2
天野の責めに、身体を大きく弓なりに仰け反らせながら狂ったように喘ぎまくる菜穂。
天野のピストンに身体を揺らされてながら、焦点が合っていない目は白目になりそうなっていて、だらしなく開いた口からはダラダラと涎を垂らしていた。
その姿に普段の清楚な雰囲気の菜穂は微塵も残っていなかった。
「ハァッハァッヒイッヒイッアアァッ!アッアッアッ!!」
天野と近藤の前でこれ以上ないほどのアヘ顔を見せてしまう菜穂。
「どうですか奥さん、狂っちゃうでしょう?気持ち良いでしょう?」
「あああっ!!気持ちイイッああッ!スゴイ気持ちイイ!こんなぁアアんぁああッ!」
「おおー締まる締まる。ハハッ奥さん、私達とセックスできて幸せですか?」
「ハァンァンアア、ヒィヒイイあっはいっし、幸せですっあっあああっ!」
快楽で真っ白になった頭がグルグルと回っているように感じて、訳も分からず幸せ≠セと菜穂は天野達の前で口走っていた。
それが自分の本音なのかどうのなのかさえ、菜穂には分からなかった。
でも、これだけ夢中になってセックスをしている今、自分の中の何かが満たされている事は確かだった。
こんな淫乱な娼婦のような事をやっているのに……。
智明はこんな私を見たら、なんて思うだろう。
両親はこんな私を見たら、なんて思うだろう。
このセックスは破壊行為だ。
今までの自分が壊れていく。
でもそれが気持ち良い。
頭が馬鹿になっていくのが気持ち良い。
口元から涎が垂れていくのさえ気持ち良い。
夫意外の男達にお尻を叩かれるのも、淫乱女≠セと罵倒されるのも気持ち良い。
もうどうでもいい。
だってこんなに気持ち良いんだから。
そして菜穂は、ついに取り返しのつかない言葉まで発してしまう。
「奥さん、これからもずっとして欲しいですか?これからもずっと、このチンポを奥さんのマンコに挿れて欲しいですか?」
「ハァハァ……んあ、ああ…ハイ……ああ……欲しいです……ずっと欲しいです…んああ……」
菜穂のその返事を聞いて、天野は一旦腰を止めた。
「ああ……イヤ…止めないで……ハァ……」
思わずそう声を漏らしてしまう菜穂。
天野の手によって淫乱の性が完全に開花してしまった菜穂にとって、セックスを途中で中断されるのは拷問に近い。
「おやおや、少し止めただけなのに我慢できないんですねぇ。だったら奥さん、ここで宣言するんだ、私達の性奴隷≠ノなると。」
「はァハァ……性……奴隷……?」
「そうです、私の秘書になるという事は、私達とのセックスを最優先にして生きていく性奴隷になるという事です。そうすれば毎週貴女を快楽の世界に連れて行ってあげますよ。どうしますか?」
――性奴隷……毎週……してもらえる……――
性奴隷という言葉にゾクっとする。
社員旅行で初めて天野と身体を重ねたあの日から、ずっとセックスの事ばかり考えてきた。
夫とでは決して味わえない異次元のセックス。
こんな全身を支配されるような圧倒的なセックスを味わってしまったら、もうこれ無しでは生きていけない。
また何年も男性に抱かれない生活に戻るなんて、考えられないし、そんなのもう……絶対耐えられない。
菜穂の今の頭ではそれくらいの思考しかできなかった。
家族の事、子供達の顔さえ思い浮かべる事はできなかった。
だから快楽に支配されている菜穂の口は、欲求に従い自然と動いた。
「ハァ……なり…ます……ハァ……」
「私との関係を最優先、その意味は分かっていますね?性奴隷になるという事は、私の命令には絶対に従うという事ですよ。それでもいいんですね?」
「ハァ……ハイ……いいです……ああ……いいですから……もう…早く動いて…ハァ……」
セックスを止められたままなのが我慢できない菜穂は、あまりの快感欲しさに自分の方から腰を動かし始める。
「イヤらしいですねぇ奥さん。でもダメですよ、腰を止めなさい。」
「ハァ……ぁん……」
「命令ですよ、止めなさい。」
「ハァ……ハイ……ん……」
菜穂が切なそうに動きを止めると、天野は続けてこう言った。
「ちゃんと言うんですよ、私は天野部長の性奴隷になります≠ニ。」
これは天野との正式な契約だ。
精神的には、その言葉を言った時点で、菜穂は今までの自分を完全に破壊する事になる。
「ハァ……天野さん……」
「ちゃんと宣言できたら、ご褒美に子宮に直接たっぷり精液を流し込んであげますよ。」
子宮にたっぷり精液を……想像するだけでもゾクゾクする。
ピルを飲んでいるから妊娠の心配はない。
だったらしてもらいたい。中で、出してもらいたい。
「さぁ、奥さん。」
「はァ……あ、天野さん……ハァ……性奴隷……になります……ああ……」
「誰の性奴隷になるんですか?ちゃんと言わないとチンポ抜いちゃいますよ。」
「ああ…イヤ…言います、ちゃんと…ハァ…わ、私は…私は天野部長の性奴隷になります……ハァ……」
「じゃあ奥さんの身体は、今日から私の物ですね?」
「ハァん……ハイ、天野部長の物です……ああ……」
「契約成立ですね。じゃあ約束通り、たっぷりイカせて中出ししてあげます。」