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【女性向け 官能小説】

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番外編 置いてけぼりのその後-1

番外編

置いてきぼりのその後。

もどきさんが帰ったあの晩のお話です。


部屋を出ていくもどきさんを笑顔で見送って、笑顔が固まったまま踵を返す。

なんだこれ。

なんだこれ。

これが不倫と言うことなのか?
まだやってなから不倫じゃない??

虚しい。
虚しすぎる。


あーぁ。なんか疲れたなぁ。
まだやってないのに。

明日は土曜日、仕事はお休み。
もどきさんの言うとおり、今日はここに泊まっていこう。

部屋に戻りベッドに座る。
まだ乳首がジンジンしている。何て言うのかな。
おっぱいが落ち着つかない。触られてないのに、刺激受けてないのに、モゾモゾする。おっぱいの上を小さな虫が歩き回っているみたい。だけど決して嫌な感覚じゃない。

これはイッた余韻なんだろうな。
もちろん?おっぱいでイってしまうことなんて初めての体験。

そりゃぁそうか、あんななにおっぱい責められたんだもんな。
つい先ほどまでしていたことを思いだし、またあそこがジュンと熱くなった。

乳首を触ってみると、固くツンと立っている。少しふれだだけなのに反応してちょっと気持ちいいのが今の私には悲しすぎる。

もどきさんが言っていたことを思い出していた。
「イッたね」
優しく笑う顔までハッキリと思い出してきた。
うぅぅ・・・。
イケメンが笑ってやがる。いやらしいけど、爽やかだ。
切ない。
苦しい。身体が火照って苦しい。

そのままベッド横たわると、手が自然にアソコに延びた。
ガウンの下は、上半身は裸なのに、下はスカートを履いたままだ。
これからだったもんなぁ。

寝転がりながらスカートを脱いで、パンツも脱ぐ。

うわっ!
パンツびっちょびちょだ。
心なしか重く感じもする。
やっぱり私可哀想過ぎる。

触りやすくなったあそこに手を伸ばす。
指が割れ目を開く。
溜まっていた愛液が「ツーーッ」割れ目からお尻の穴の方へ流れた。
どんだけ興奮してたのよ、私。

ちょっと軽くクリを触ったらビクッって。
イっちゃった・・・。

なんだこれ。

それで満足出来るわけがない。
けど、今はクリを触っても、感じ過ぎちゃって気持ちよくない。手が伸びない。あんなイキ方でも、身体は反応するのですね。

仕方ないので、気分を変えて、お風呂に入ることに。
お湯を溜ながら、そう言えば今何時?と時計を探します。
スマホの時計は1:35を表示しています。
もどきさんはさっき帰ったばっかりでしょ、10分前ぐらいかな?
ここに来たのって、何時なんだろう。
ここに来た経緯を思い出す。
酔っていたので中々思い出せない。
ゆっくり記憶を繋ぎ合わせる。

2件目のお店に行ったのが確か、9時頃?だっけ。
で、そのお店が薄暗いバーで、カップルばっかりで、しかもカップルシートに通されて。
こんなことになると思ってなかったから、ちょっと焦ったんだ。
憧れの、人気者のもどきさんがこんなに近くにいる。しかも、この流れ、口説かれる?って。ワクワクドキドキでした。

そして案の定、口説いてきました。もどきさんは私の肩を抱くように、カップルシートの背もたれに腕を伸ばしています。
ほぼ、彼の腕の中にいる感覚です。
「今お付き合いしている人っているの?」
自分は結婚しているくせに。
声のトーンがすでに色っぽいです。
1件目では仕事や同僚の話で盛り上がり楽しく飲んでいたのに、いきなりこう来ますか。

「いますよ。」
「えっ、社内?」
「違います、遠距離です。」
「そうなんだ、寂しいね。」

この会話、色々な意味を孕んでいます。
まず、もどきさんは結婚しているのに、私に彼氏がいるかどうか確認しました。
恐らく私とこれから一線を交えるつもりでいるだろうから、私に彼がいなかったら、私がどっぷり不倫にはまってしまいますからね。そして、相手が同僚でないことも確認しました。さすがに、同僚の彼女とは火遊び出来ないと思ったのでしょう。一応、管理職ですから。

そして、私も、彼氏が居ることをしっかり主張して、しかも遠距離で寂しいとアピールしました。
まぁ、本当に遠距離なんですけど。

これで、私はもどきさんにとって誘いやすい女となったのです。

もどきさんは、誉め始めました。私の仕事を誉め、服のセンスを誉め、ギャグのセンスまで誉めてくれます。
あまりお酒は強くないのですが、いや、弱いです。なのに、もどきさんに口説かれている心地よさと、お店の名前の入ったレモンのカクテルが美味しくて3杯も飲んでしまいました。
その辺りまでギリギリ覚えているのですが、後の記憶が途切れ途切れで・・・。

酔った私は眠くなって会話もそこそこにちょっとウトウトしてたと思います。
もどきさんは大丈夫か?と、ソファーの背もたれに伸ばしていた腕をさりげなく私の肩に回し、うつらうつらしている私の頭を自分の胸に寄せて、伸ばした手で私の肩や頭を撫でています。

眠くて仕方がなかったけど、その時は少し覚醒しました。嬉しくて、びっくりして。
そして、もう一度「大丈夫か?」と聞き、肩を少し上に動かし私を自分の方に向けさせます。
そして、本当に自然にキスをしました。
柔らかい唇で、トロケるようなキスです。
軽いフレンチキスなのですが、ちょっと長いし、20秒はあったと思う。最後の方は軽く吸われました。

唇が離れると、もどきさんは自分でもわかっているであろう、最高に色っぽい表情で優しくニコッって笑っています。







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