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耳にキス、キス、キス。
【女性向け 官能小説】

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-6

「沙保さん……今度おもちゃを使ってもいい?」

 ヒロキくんが耳元で囁くように言う。
 わたしは恥ずかしさからやだよと口元に手をあてて言った。顔が赤くなる。
 ヒロキくんがいいじゃんと言いながらわたしの耳を音をたてて舐める。舐めながら、お願いと何度も甘えたようにヒロキくんが言った。

「もう……ヒロキくんのえっち」
「だって沙保さんが感じてるところをいっぱい見たいんだもん。ねえ、いいでしょ?」
「恥ずかしいよ、やだよ」
「恥ずかしい姿、たくさん見せてよ」

 ヒロキくんが首筋に舌を這わせながら、両手でわたしの胸を揉みしだく。乳首には触れないように、優しく焦らすように。

「ふたりで見にいこうよ。おもちゃ」
「やだよぉ……」

 腰の力がふわぁっと抜けていく。
 マスカットみたいなヒロキくんの香水が香った。

「沙保さん、頑固だなぁ」
「だって恥ずかしいんだもん……」
「元カレとはおもちゃを使ったことある?」
「ないよ。あいつ、自分のことしか優先しないやつだったし」
「ふうん……」
「もう、雅也の話なんかしな──あっんんっ」

 ヒロキくんがわたしの両乳首を摘んだ。
 乳首を引っ張って、親指でこりこりと刺激する。

「沙保さんが元カレとしなかったことをたくさんしたいな。沙保さんの“はじめて”を僕が奪いたい。それでね、沙保さんに今までセックスした男の中で僕が一番だって思わせたい。僕ね、どんなことでも沙保さんの一番になりたいんだ」
「んっ……はぁんっんっ」

 ヒロキくんが唇をぺろりと湿らせてわたしを見下ろした。
 大きな瞳が悪戯っぽくくるりと光る。
 わたしは脚をもじもじさせながら、だんだんと息があがってくるのを感じた。

「沙保さんにも僕なしじゃ生きていけないようになってもらいたい。心も身体もね。その顔、超やらしいよ……。乳首、気持ちいい?」
「んっんっあんっ」
「沙保さん、乳首弱いんだね。舐めてほしい?」
「はぁんっ……んっ……」

 わたしは目を伏せて俯くと、小さくこくりと頷いた。

「舐めてほしいんだね……じゃあ声に出して言って」
「やっ……恥ずかしいよ……」
「舐めてあげないよ?」
「んんっ……あんっんっ」

 ヒロキくんが乳首を弾くように刺激する。ねえ、いいの?と耳元で囁きながら。

「ぁんっ……んっんっ……ヒロキくん……舐めて……」
「ん。よくできました」

 そう言うと、ヒロキくんがわたしの膝を割りながらわたしの乳首にしゃぶりついた。

「はあぁぁんっああんっ」

 ヒロキくんが、まるで犬のように乳首を舐めあげる。
 わたしはたまらず、大きな声を張り上げて喘いだ。
 ヒロキくんの右手がわたしのスカートの中をまさぐる。
 自分でもそこがしっかりと潤っていることがわかった。

「ねえ、沙保さん……あいつはどんなふうに沙保さんを喘がせたの? あいつとどんなセックスをした? ねぇ……沙保さんのここに、あいつは何回挿れたの?」

 ヒロキくんがわたしの下着を強引に引っ張って下げると、わたしの蜜壷に中指を這わせるようにして押し入れた。左手は乳首を刺激する。
 わたしは手の甲を口元にあてながら首を横に振った。
 ヒロキくんの中指が蜜壷の入口をくちゅくちゅと掻き回す。

「んっあんっ……んっわたし──わたし、ヒロキくんと……」
「なぁに?」
「ヒロキくんと初めて……したとき、すごく……ぴったりだって感じたの……んっ今まで感じことないくらいの、しっくりくる感じっていうか……」
「一番?」
「うん……」
「元カレより?」
「あんなやつ……あんなやつと比べるなんて、ヒロキくんに失礼だわ……」
「そっか」

 ヒロキくんが中指と薬指をわたしの蜜壷の奥深くに捻じ込んだ。
 わたしは腰を反らせて大きく喘いだ。
 ぐちゅぐちゅと音をたてながら、ヒロキくんの指が出たり入ったりを繰り返す。

「沙保さん、意地悪なことばっか言ってごめんね。沙保さん……気持ちいい? もっと気持ちよくしてあげるからね……」


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