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年上の男
【女性向け 官能小説】

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8.-1

「ごちそうさま、おいしかった。」
智樹はいつも志織の手料理を本当に美味しそうに食べてくれる。
「先にお風呂入って来たら?」
「うん、ありがと。」
食器を洗ってくれている智樹にお礼を言い、バスルームへ向かう。この先、もし結婚すれば、智樹は間違いなくいい夫になるだろう。脱衣所で自分の裸を鏡に映してみる。
「そそる身体してるよ、志織…。」
次長の声が甦る。褒められて嬉しくなかったと言えば嘘になる。次長に言われた言葉、されたこと、一つ一つが志織の脳裏に焼き付いている。思い通りに身体を使われた気もするし、でも自分でそれを望んでいた様な気もする。今まで他の誰かにあんな風に扱われたことはなかったし、それを受け入れてしまった自分も衝撃的だった。

「ふぅ…。」
「どうしたの?ため息ついて。」
ベッドで雑誌をめくっていた志織に話しかけながら智樹がベッドに入ってくる。
「うぅん、何でもない。ちょっと仕事のこと…。」
「大変だね。」
「ありがと。」
「ちょっ…。」
蒲団に潜り込んだ志織が智樹のパジャマとパンツを脱がせる。
「あっ…ちょっ…。」
智樹のペニスを口に含み、柔らかな亀頭に舌を絡ませ唾液を塗りつける。敏感に反応したペニスが、口の中で充血してくるのが分かる。亀頭の裏側を舌先でくすぐり、頭を上下に動かしペニスを柔らかな唇で優しくしごき上げる。
「うっ…ちょっと…そんなしたら…」
追い詰められたような智樹の声を聞きながら、一心に頭と舌を動かし続ける。
「あぁ…出ちゃう…」
口の中に、苦みが広がっていく。独特の匂い。智樹が渡してくれたティッシュに、口にたまった精液をそっと吐き出す。
「気持ちよかった…?」
「うん、すごく気持ちよかった。ありがと。」
智樹がペニスを拭ったティッシュも受け取り、洗面所に立つ。水で口をすすぎ、部屋の電気を消しベッドに潜り込む。
「ねえ、智樹…?」
「ん?…なに?」
「来週の週末、急に出張になっちゃった…。」
「そうなんだ、どこに?」
「福岡…。」
「じゃ、豚骨ラーメン、買ってきて。」
「うん…。おやすみ。」
「おやすみ。」
隣の智樹の体温を感じながら、眠りに落ちていく。


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