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初恋の菜保子
【幼馴染 官能小説】

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初恋の菜保子-2

2.
 私は、こうなると予感していました。
 哲也ちゃんが私を好いていることは、ずっと前から感づいていました。私も哲也ちゃんが、好きでした。
 でも、哲也ちゃんからは何のプロポーズのないまま、私は音大を出てピアニストになり、弁護士の妻になりました。
 ソロでコンサートを開くほどの腕には、なれませんでした。

 夫の異変に気が付いたのは、私が伴奏をしているバイオリニストのツアーで1ヶ月近く家を離れた後、初めて夫とベッドを共にした時です。
 何時もなら、むさぼるように私を求める夫が、まるでその気が無かったのです。そんな夜が続くので、バイアグラが必要に???と思ったりしましたが、そのうち私に背を向けて寝るようになりました。

 問い詰めますと、事務所の女性と関係ができて、子供ができた・・、彼女を愛しているから別れてくれと。

 夫をないがしろにしていた自分に全く責任が無いわけでもないので、離婚に同意をしました。
 調停には、計理士をしている哲也ちゃんに立ち会ってもらいました。

 夫の浮気から、何だかだで1年近くも空閨が続きました。
 勝手なもので、いざ、自分が相手のいない夜を過ごすことになると、その寂しさ、股間の空しさ、たまり続ける欲情で頭が狂いそうになりました。

 私の誕生日にかこつけて、哲也ちゃんを自宅のディナーに誘いました。私は、結構料理ができるんです。
 哲也ちゃんの持ってきたワインを飲んで、ほどほどに気分が盛り上がると、そこは成熟した男と女。いつしかスキンシップをしていました。

 チャンスさえ作れば、内気な哲也ちゃんでも、雰囲気に助けられて乗ってくると思ったんです。

「僕は、昔から菜保子ちゃんが好きだったんだ」
「何でもっと早く言ってくれなかったの? 私だって哲也ちゃん好きだったのよ」
「ご主人と幸せそうにしているのに、手は出せないよ」
「うーん、奪って呉れれば付いて行ったのに」
「菜保子ちゃん、好きだ、大好きだ」
「ああ〜ぁ、哲也ちゃん、嬉しいぃ」

 ソファに横になりましたが、頭の位置が落ち着かず、身体がずり落ちそうなので、寝室に誘いました。



 


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