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初恋の菜保子
【幼馴染 官能小説】

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初恋の菜保子-1

1.
 哲也は、コンドームを嵌めた。
 
 菜保子は、初恋の女性だ。
 それは遠い昔、小学校の3年生、廊下ですれ違うだけで、胸が高鳴った。
 放課後、誰もいない菜保子の教室。後ろの壁に貼ってあるお習字、菜保子の名のある半紙に、胸をときめかせた。三重丸が付いていた。

 その菜保子が、こともあろうに哲也の目の前のベッドに、裸身をさらしている。妊娠をさせてはならない、が、安全日かどうか? そんなえげつない事を聞く勇気は無い。何といっても、初恋の女性なのだ。

 
 ベッドに移る前に、居間のソファーで唇を交わした。
 菜保子は、震えていたが、鼻先をかすめたほのかな香りは、間違いなく欲情した女のものだ。
 舌を絡め、乳房を指で責めて、尻に手を伸ばした。抱え込んだ尻の下に、お露が流れていた。
 分かれた亭主と最後に交わったのは、何時のこと?
 寂しい、切ない夜をすごして来たに違いない。

 夫の浮気が本気になって、妊娠させた女と結婚したいからと、菜保子は離婚を迫られた。
 菜保子から、離婚調停に、幼馴染で計理士の哲也が依頼を受けた。
 住んでいた家は貰い、再婚するまでの生活費を受け取ることで話がついた。

 ソファーに寝かせてみたが、身体の納まりがよくない。
「こちらにいらして」
 菜保子は先にたって、哲也を寝室に導いた。

 ソファーの上の前戯で、すっかりその気になった菜保子は、積極的だった。
 寝室に入ると、さっさと身包み脱いで、ベッドに上がった。
 後を追うように、哲也も素裸になり、ベッドに上がった。
 
 菜保子を横抱きにして、唇を吸い、乳首を吸った。
 首筋から沸き立つ、熟れた女の匂いが、哲也の股間の血をたぎらせ、男根はいきり立っている。
 哲也の首に巻きついていた腕を解くと、菜保子は仰向けに身体を伸ばし、哲也を待ち受ける。
 
 おかっぱ頭にランドセルを背負った子供のころの面影が、哲也の胸を切なく揺さぶる。
 夢が現実になろうとしている。愛するという言葉も知らないころに憧れた菜保子と、愛を交わすのだ。
 
 豊かな胸、結婚して10年も経つのに、小豆を載せたような乳房は、処女のようだ。
 瓢箪型に胴周りは締まっているが、臍に始まる小腹や腰周りは、さすがに結婚生活をしのばせるむっちり、はんなりと厚みが付いて、肌の張りも色艶もいい。

 前を隠していた手を外すと、剥き出しになった恥毛は、縮みが緩く直毛に近いが、こんもりと盛り上がる若草山から股間を豊かに覆っている。
 骨盤から左右に分かれる太ももは、程よい皮下脂肪でむっちりと隙間無く合わさっている。この期に及んでも、幼馴染の男の面前に己の恥ずかしい割れ目を晒す恥じらいが残っているのか。

 さながら、ヌードの名画のような菜保子の股の間で、愛液に濡れ蜜壷が、哲也の肉棒を待ち受けていると思うと、菜保子愛しさで胸が熱くなった。




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