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ブレない中年ペドフィリア
【ロリ 官能小説】

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妻という女-1

清淵にとって、妻は冷たい存在だった。高卒で就職した清淵と同じく、十八で入社した同僚だった。歳は二つ下で、清淵が苦手としているタイプの感情的な女だった。人の悪口をよく言い、言葉遣いも悪かった。また、話し始めると長く人を捕まえた。しかし、仲良くなった人間には優しく、よく尽くした。「友達」と認識するか否かが、この女にとって人間関係のありかたを決める基準であるらしかった。清淵は人の批判をあまりしなかったし、そもそも露骨に怒ることがなかった。だから、女の気に食わないことが仕事上にあり、メールで文句を言ってきた時でも、清淵は、反論するより謝るか、相手を理解し反省したような文面で返した。それは、一つには、職場の環境を今より悪くしないため、もう一つは、実際に一度は事を振り返って反省してみようと普段から努めていたため、さらにもう一つは、言いたいことを言わせて、相手の性格に良い変化が訪れることを期待していたためであった。精神論的営業とでも言えようか。清淵は、自分を取り巻く殆ど全員の大人に対してこのような人付き合いをしていた。結局、大人には安心できないのだった。
この女との「付き合い」が重なって、清淵は病気になった。言わずと知れた鬱病である。ところが、この女は清淵のために尽力し始めた。元気付けようと家に呼んで食事を作ったり、評判の病院に連れて行ったり、仕事を代行したりしたのであった。セックスもさせた。何を考えているのか、避妊するようすも見せなかった。清淵のほうでむしろ恐れて用心し、終わるときにいちいち穴を変えたものだった。慣れないあいだは、清淵がそこから出るときに、女は汚く床に漏らした。愛のない清淵は、女の作りをこの機会に知ろうと、思いつくことを頼んでみた。剃れと言えば女は剃ったし、そこが変化していく様子を虫めがねで観察することも許した。ワインの瓶を差し込んで、ワインが減るものかどうか、その姿勢で居させてもみた。女は不思議と嫌な顔をせず、それらの事にまた興奮もしていたようだった。それでも、機嫌の悪い時には態度や言葉遣いが突然変わり、清淵を責めた。清淵は、他人を変えることなど所詮できないものだと思ったが、自分を変えることもまた出来ないのだと感じた。休職したり仕事量を減らしたりしても、原因がその環境と自身の行動にあるのだから、こういった状態から脱却するには、退職しかなかっただろう。しかし、清淵はそれを選ばなかった。選べなかったとも言えた。そして二人は結婚した。女の腹に結局子供ができたのである。女は、清淵の最大の言い逃れとなろう事実、ペドフィリアであることを告げられても動じなかった。好きだという気持ちに動かされているあいだ、本当に、女には何も障害となることがないらしい。
それから三年間、清淵にとって、また多分、女にとっても、かつて無いような苦痛の日々が続いた。よくしゃべる女の側にいること自体が清淵には辛かった。また、高圧的な女の態度に、清淵は相変わらず不快さを感じていた。女が実家に帰ったときのみが、清淵の自宅で寛げる時間になった。家より会社にいるほうがまだ楽だった。
尽くしても響かず、セックスの回数も減り、ネット上で少女探しをやめない清淵に女は不満を募らせた。そしてある日から、必要最低限の受け答えを不機嫌にするだけになった。
見合い結婚の時代には、こんな夫婦がたくさん居たのだろう。離婚も不道徳とされていた時代は長い。何という我慢の一生であったことか。
しかし幸い、現代は個人の自由が尊重される時代である。そして、女のほうから離婚の申請があった。生まれた子供が男の子だったからか、女はその子を特別に愛した。離婚が成立すると女は会社を辞め、子供と共に遠方へ越していった。
子供に対して、自分の親に対して、罪を犯したと清淵は思っている。女は離れていったけれども、禍根が消えることはもう無いのだ。清淵の鬱は性格の一部分になってしまっていた。


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