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プラネタリウム
【ラブコメ 官能小説】

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J-3

「これもあるんだよ!ヒナタ!みてよ!すごいだろー!オレの宝物!父ちゃんが買ってくれたトーマスのレール!」
そんなの、男の子なら誰でも持ってるはず。
でも、お父さんしかいない君が持ってるのはきっと特別な物で、後にも先にも思い出に残るモノであって欲しいな。
大切にしなね…。
「こっちのやつはね、クリスマスにもらったやつで、こっちのはね、去年のおたんじょうびに、ばーちゃんがくれたの」
「わー!すごいカッコイイ!うらやましい!これで遊ぼうよー!」
「だろー?父ちゃんがたんじょうびに買ってくれたんだ!トーマスとね、あと、パーシーも買ってくれたんだよ!」
「そーなんだぁ、よかったね!じゃあいっぱい遊ばないともったいないよ!今日はうちんちぜーーーんぶ、レールでいっぱいにして遊ぼう!」
「うんっ!」
ヤスタカは小さいリュックの中からたくさんの青いレールを出してむやみやたらに繋ぎとめた。
「ここがつながらない…」
と泣き言を言えば、陽向が色んな家具をこしらえてどうにか通せるようにした。
フォークとはさすがに相性が悪い…。

しばらく遊んでいると、湊が帰ってきた。
「ただいまー」
「おかえり」
「…ぁんだよ、すげーなこの部屋」
湊は寝室まで続くレールを見て言った。
「すごいでしょー!」
「すごいだろー!」
えっへん!といったポーズをとったヤスタカは「ヒナタがね、あっちもいいよーって言うからしかたなくやったんだ」と言った。
「仕方なくっておかしくない?ヤスタカがもっと広くしてって言ったんでしょ!」
「ヒナタだってすっげー楽しそうにしてたもーん」
「楽しかったよ?文句ある?」
「ヒナタも大したコトねーな。こんなんでアツくなっちゃうなんてさ」
「なにぃー?!」
ヤスタカの脇腹をコチョコチョとくすぐる。
楽しそうな笑い声を上げて「カンベンしてくれぇー!」と叫ぶヤスタカを見て、湊は「楽しそーでなにより」と微笑んだ。
笑い疲れたヤスタカは、陽向の膝の上に座って「トーマス走らせよー!」と笑顔で言った。
「うん、やろっか。パーシーも一緒がいいかな?仲良く二人旅」
「パーシーは今日はおるすばん。車庫で寝てるの」
「なんで?」
「パーシーは恥ずかしがり屋さんだから、人のおうちだと走れないの」
「そっか。じゃあ今度はパーシーが走れるように見慣れたお家にするね」
「うん!また来てもいいの?」
「おいでおいで。パーシーが恥ずかしがらなくなるまで、うちんちで遊びな」
「やったー!ヒナタだいすきー!ぜったいまた来るね!」
ヤスタカは陽向に抱き付いて、ほっぺたにチュッとキスをした。
「こら、俺の彼女になんてことすんだ、このガキンチョ」
湊はヤスタカの脇を掴み、抱え上げた。
「わー!高い!!!」
「陽向にチューなんかしてんじゃねー」
「ヒナタはオレのこんやくしゃだよ!」
「はぁ?陽向は俺の彼女なの」
「カノジョ?」
「そ」
「カノジョってなに?」
「え?彼女ってのは……」
「カノジョってなーにー!」
「うっせーな!お前がもっともっともーっと大きくなったら分かる言葉だよ」
「今しりたい!」
「…んー。俺と陽向は愛し合ってるの」
「あいしあうって?」
「わかんねーヤツだな!俺は陽向が大好きなの!」
「オレもヒナタのことだいすきだもん!」
「それとはちげーの!」
「なんでぇー!!!!」
ヤスタカはバタバタ暴れて湊の胸を叩きまくった。
「…ってぇ!暴れんなバカ!」
「バカって言っちゃいけないんだよ!」
「うるせーガキンチョ!」
「ガキンチョじゃない!ヒナター…オレ、ミナトのこといやだー」
「だよねー」
陽向はケタケタ笑って「おいで、ヤスタカ」と湊からヤスタカを抱き上げた。
「高くない」
「ごめんねーチビで」
その会話を聞いて湊は爆笑した。
「なに笑ってんの」
「ヤスタカも分かるヤツだな」
「ちょー失礼」
でも…。
さっきの言葉、すごくすごく嬉しかった。
不意に、胸がきゅんとした。
「ヤスタカ、ちょっとだけ目瞑ってて」
「どーして?」
「目瞑ったらね、トーマスがどーやったら楽しく走れるか考えられるよ。あたしね、トーマスの走ってるの見るの楽しみにしてるから」
「わかった!」
ヤスタカは目を閉じて、陽向の胸に顔をうずめた。
「湊」
「あ?」
湊の腕を掴み、引き寄せて、唇にキスをする。
ヤスタカに聞こえないくらい小さな声で「あたしも大好き」と言った。
「バカかお前は」
照れ臭そうに笑った湊は陽向の頭を撫でて「ずるい奴」と笑った。


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