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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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享楽2-1

 野太い男の声で意識が戻った。
 首だけは少し動かすことができるが四肢には力が入らない。涙とよだれで耳と首が濡れている。意識を失っている間に動いたのだろう、仰向けになっていた。苦しい夢ばかり見ていた気がする。室内の明かりがとても眩しく感じた。
「……一番太い血管に沿った方がいい。うん、それがいい……括れたところはぴったり押し当ててくれ。念入りにな」
 塩辛声を耳にして、悪夢のような現実に引き戻される。覚醒した脳が岩井のアブノーマルな言葉を捕らえた。
 ガラス窓に目を向けると、二人の体勢は意識を失う前と同じだった。奈津子は大股を開いた岩井の前にひざまずいていた。体勢を斜めにしているのは義雄に見せるためだ。
 若い頃、社内旅行先でポルノビデオを見たことがある。黒人の巨大なペニスに全員が仰天したものだ。遙か異国のものという感があり、現実感は全くなかった。だが今、目にしているものは紛れもない本物であり、それ以上の逸物だった。
 ――岩井のペニスは勃起していた。
 義雄の心臓が激しく鼓動する。みぞおちに鈍い痛みが走る。垂れていた状態でも大きいと思っていたが、勃起した状態は想像を絶する。何倍にもふくれあがっている。
 奈津子のパンと張った臀部が右へ左と何かを耐えるかのように動く。その丸い尻にはくっきりとパンティラインが浮き出ていた。
 手のひらに睾丸をのせ、垂直にペニスを立て、唇を押し当てていた。背を丸め、ときには伸ばし、ちろちろと見える舌が裏筋から先端まで移動する。唇を押し当ててくびれの部分を一周し、また裏筋から付け根まで移動する。
 食物が盛られた大皿は空だった。岩井は葉巻を吹かしながら手を伸ばして奈津子のうなじに触れた。
「滑らかな肌だ。田倉さんはこの肌を心ゆくまで味わったのだな」
 握った手を互い違いに滑らせてペニスに刺激を与えている。唇をかぶせるが、口中に入るのは先端のみだ。それさえも苦しげだった。
 一心に愛撫している奈津子の頬を撫でている。
「うんうん、できるところまででよい」
 頬張ったまま、奈津子はうなずいた。ゆっくりと口を離し、先端にキスをするような仕草から、今度は横からパクリとくわえ、亀頭の括れた部分に滑らせていく。その行為は慣れているように思えた。
「うん、そこがいい。よーく男の弱点を知っておる。田倉さんがしっかり仕込んでくれたからのう。ご主人にもよくしてやるのか」
 何度も田倉の名を出すのは、義雄に聞かせるためだ。奈津子は答えなかった。くわえた唇からピンク色の舌が見え隠れする。
 岩井の顔が鏡を――こちらを――向いた。角度を変え、より行為が見えるよう腰をずらして脚を広げた。
 奈津子の顔は火照っていた。額に汗が浮かんでいる。時折顔をあげ、あえぐような仕草で唇を震わせる。呼吸も荒い。奈津子の手は早く終わらせようとばかりに、せわしなく動く。それには岩井は動ずる様子はない。しゃがんでいるのが疲れるのか、立て膝になったり、中腰になったりせわしない。岩井の手が肩を撫でる。広げた手のひら一つで奈津子の体が隠れてしまいそうだ。
 岩井が上体を倒して両手で背中を撫でると服が乱れた。奈津子の動きが一瞬止まるが、身をよじらせただけで行為を続けた。わき腹をつかまれると、「あッ」と声をあげ、首を振っていやがるような仕草を見せた。フェラチオが中断する。岩井の怒りを買うかと思ったが、そうではなかった。腰のくびれを愛撫しながら口角をあげている。手が尻を撫でると激しく身をよじった。


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