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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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享楽2-2

「うん、尻肉をキュッと締める訓練は欠かさない方がいい」
 それぞれ半球を抱え交合に揺さぶった。岩井の禍々しい手の動きに、心臓が激しく波打つ。
「許してください」
 奈津子が苦悶の表情を浮かべた。とうとうバランスを崩して岩井の胸へと倒れ込んだ。抱き留めても臀部への愛撫はやめない。肉付きを確認するようないやらしい手つきであった。たくし上げられたワンピースから白いパンティが見え隠れする。指先が深みをなぞると悲鳴をあげた。
 満足そうな顔で奈津子の体をくるりと反転させた。岩井に押し出されるような格好になり、鏡に両手をつく。
「ワシに腰を突き出しなさい」
 いやがる仕草をすると、困った顔で頬を撫でた。岩井が爆発する前の顔のひとつなのだろう、奈津子はおびえたような表情で従う。
「よしよし」
 岩井はベッドから腰をあげ、奈津子の背後にしゃがみ込んだ。大股を開いた股間から木の根のようなペニスが天を向く。鉄球でも入っているかのような重厚な睾丸が揺れている。ペニスを握り「もう乾いてしまった」と笑い、ゆっくりとしごきあげた。
 岩井の顔が沈んだ。
「どれ」と言って、ワンピースの裾から両手を入れた。おもむろにまくり上げていく。真っ白な太ももが露わになる。
「それにしても大胆な尻。ワシのも見てくれんか」
 岩井の目の前にパンティに覆われた臀部がある。奈津子は指示されたとおり、視線を落とす。岩井と目が合うと恥じらうように視線を泳がせるが、再びそこに視線を合わせた。従わないと暴力が待っているからだろう。
 岩井の顔が揺れた。奈津子は「アッ」と声をあげ、鏡に顔を押しつけた。薄布の上から顔を押し当てたのだ。ワンピースの中に入れた両手が胸の辺りまで這い上がっていく。
 手が背中に移動する。頭をユラユラさせながら片手だけ引き出し、落としたブラジャーを拾ってベッドの上に放り投げた。その手は再びワンピースに潜る。
「ふぅ、いい肉の匂いだ」
 顔を離して息をつく。ワンピースの胸の辺りが大きく膨らみ、手の形で蠢いている。
「少し汗をかいたか?」
 乳房の上で縦横無尽に動かしていた両手をすっと引き抜いた。その手の匂いを嗅ぎ、「少しなめてくれんか」とワンピースの裾を直す。ペニスがやや傾いている。
 気が抜けたかのように腰を落として横にしゃがむ。体を愛撫されるよりフェラチオの方がよいのだろう。
 岩井はペニスを手に取る奈津子を引き寄せた。奈津子が寄りかかっても蹲踞《そんきょ》の体勢はびくともしない。
「お前の体臭を嗅ぐとたちまちピンとするのだが、今日はどうしたのかのう」
 べたりと床に垂れている睾丸を下からすくい、先端から唇をかぶせていく。
「お前のツバが乾くとダメなのかのう」
 臀部に手が伸びる。中心を指でなぞると悲鳴をあげながら腰を跳ねた。奈津子の反応は過敏だった。
「尻を少し触らせてくれ」
 浮いた腰を岩井に与え、慌ててペニスをしゃぶった。
 岩井の指は臀部の中心にある。パンティの上からだが、どこを触れているか一目瞭然だった。指の動きに合わせ、奈津子は腰を震わせ、苦悶の表情を浮かべた。
 臀部に執着する岩井にぞっとした。


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