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ひょうたん(魂を吸い込むツボ)
【SF 官能小説】

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出勤、いなくなった代償-1

−−電車−−
通勤電車に揺られながら、ふと疑問に思った。
彼女には魂が無い。
しつけたことは出来るが考える力がないのか、
玄関のドアを開けて外にでたり、
冷蔵庫の食品を食べたりする事はできないようだ。
だからトイレのドアは外している。
帰ってくると黄色い水が溜まっているのを見て、トイレで用を足した事が分かる。
最初の日は仕事から帰ると玄関にたたずんでいた。
しかし3日目となるとリビングで寝ている。
不思議だった、少しずつ何かを学習しているようだ。
魂の抜けた体には新たな魂が生まれるのだろうか?
物思いにふけっていたら駅についていた。

会社の席に座ると、同じ部内の人があいさつしてくる。
でも僕は馴々しくて気持ち悪いので聞こえていない振りをした。
無視しているわけでなく、気づかなっかとゆう大人の対応だ。
仕事がはじまると上司に呼ばれた。
たかが部長のくせに部屋付だ。
ドア一つで下々とは格が違うとでもいいたげなのがムカつく。
なのでドアをノックして、挨拶せすに質問してやった。
「なんですか?」
「月岡の行方が分からないのは知ってるよな?」なんだよいきなり、警察まがいか?
「僕は友達じゃないので知りません」完璧な理由だ!
「いやいやそうでなくて、今、彼女の仕事が止まっていて困っているんだよ、お前、月岡が来る前はオペレーションしてたよな」
「…………はい」だからどうしたと言いたい。
「すまないが、彼女が見つかるまでの間、代わりにやってくれないかな?」
部長の言葉に驚いたが、すぐに僕の表情は怒りに変わった。
「それって、彼女が帰って来なかったらずっと僕がやるんですかね、僕にも仕事があるんですよ」
自分の正当性を主張するように、
机に手を着いてから、前のめりに脅した!
「おいおい興奮するなよ。 お前しかいないんだよ、察してくれよ」
「意味がわかりませんね。 どう察するんでしょうか」冷静な対応だな
「勘弁してくれよ、現状、内の部の状態を考えたら お前しか居ないんだよ、コレはトップダウンだと思ってくれよ」
「なん!…………分かりました」結局権力かよ 浅はかな上司だ
「そう、ありがとう、資料は持ってるよね」
「…………へい」
「んじゃ よろしく頼むな」
返事の代わりに、ドアを強く締めてビビらせてやった。

月岡さんに引き継いだ資料を探し出し、PCの前に行く、
資料を見、思い出しながらキーボードをたたきオペレーションを始める。
「なんで僕が月岡さんの代わりに仕事をしなきゃならないんだ! また人を雇えばいいだろうに、
どうせもう帰って来ないんだから、一生この仕事を押し付けられるんなら冗談じゃない。
僕は忙しいんだよ 全く迷惑で理不尽な話だ 僕はどれだけストレスを感じたか分からせてやる必要があるな。
今日は帰ったらお仕置きだ。 僕に仕事押し付けた月岡さんがいけないんだからな」
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
僕は周りに聞こえない様に延々と愚痴ってしまった。

お昼近くになった頃、昨日の刑事が会社に着た。
「また、着たよ こんな事件を追ってる暇があるなら、夜中の暴走族を取り締まれっつうの」
イライラが収まらない。
絶対、月岡さんにお仕置きしてやる。
でも、お仕置きって何すればいいのかな?
いつもしつけで叩いているから変わらないような気がする、
叩くのは頭や尻だけど、そういえば顔はなかった。
「顔かぁ」
あんな綺麗な顔を殴ってもいいのかな?
考えていたら立ってきた。
前かがみになり目立たないようにする。
でも、青あざや傷ついてしまった顔をみて僕の愛が冷めてしまうと困る
そう思い、興奮しながら悩んでいると、後ろから声をかけられ、警察がいる部屋に出向く、
その後、部員全員2度目の事情徴収をしてから警察は帰っていった。
二度目の調査も冷静な対応したので警察には分からないはずだ。
とはいえ、引き継ぎと警察のダブルパンチだ、
この、いかりの矛先は月岡さんに向けるしかない。


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