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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 3.-28

 昂れば昂ぶるほど唾液の粘度も増すらしく、開いた脇の浅い凹みが忌まわしい粘液でヌルヌルにされていく。七年間も陵辱されてきて、こんな場所を舐め回された記憶がない。体中にキスをしてくれた直樹も、ここに唇は触れなかった。そう思い当たると有紗に忌避が巻き起こって、身を捩らせて舌から腋窩を離そうとしたが、両手を頭の上に掲げて腕を押さえつけられていては容易く追い詰められ、脇の下の肌に浸透してくるような悍ましい舐り汁が刷り込まれていく。
「おお……、有紗、ん? どうした? お父さんに脇の下キレイにされて感じちゃったのか?」
 顔を上げて嬉しそうにからかってきた信也へ鋭い睨目を向けて、
「馬鹿じゃない? 超きもちわるい」
 と吐き捨てた。それは真実だった。他人に晒さぬような場所を舐められて、羞しさに却って性楽が起こる、確かにそれはある。だがそれは相手が直樹だからだ。直樹にならばこそ思い切って羞しい場所も差し出すことで快楽が全身を甘く溶かすのだ。どこをどうされるかではない。誰にされるかだ。
「そう言ってるが乳首が勃ってるぞぉ?」
 だからそういうことではなく、嫌悪による硬突だ。いちいち教えてやるのも煩わしく、有紗は鼻息だけで侮った。伸ばされた舌が乳首を弾き、乳暈の輪郭をなぞってくる。舌先が触れる度に、性楽ではない、もっと物理的で無機的な擽ったさに体が波打った。
「もうっ。いい加減にしてっ」
 とにかく苦痛なのは体に毒汁を塗され、汗を味われることだ。姦淫に曝されるというよりも、食い物にされている侮辱ばかり感じる。
「……ん? きもちよくないのかぁ?」
「だから、きもちわるいって言ってるじゃん。何なの? これ」
「……きもちわるいか、……そうか」
 信也が身を起こした。「……しかし、有紗はお父さんのモノだからな。気持ち悪かかろうが、なんだろうが、お父さんがナメナメしたいって言ってるんだから、有紗はそうするしかないんだぞぉ?」
 そう言って、あまりの傲慢さにカッとなった有紗が身を跳ね起こそうと腕を下げる前に、信也は両膝を持ち上げて左右に思いきり開かせた。膝で進んで開いた脚の間に入ってきて、正面から開脚した姿を見下される。
「やっ……、ちょっ!」
 思わず両手で隠そうと手を巡らせたが、その手首を捕まれ体の上で強く押さえつけられると、前屈みになって肩ともう一方の手で押さえつけられた脚は閉じることができなかった。太ももの内側に湿った息を感じる。顔を近づけられて覗き込んできた。
「……有紗のオマンコは本当にキレイだ」
 視線を痛いほど感じる。見て分かることなどあるものか。そう思っているが、直樹に愛しんでもらった場所をジロジロと調べるように視線が走り回ってくると、よもや彼の痕跡が何か残ってやすまいかと不安になってくる。
「……ぐっ」
 有紗が喉から漏らした濁った吐息を聞いて、ニタァ、と顔を崩した信也が、
「アソコの毛も、ボーボーなんかじゃないしなぁ。本当にキレイに生えてる」
 そよぐように息づいている慎ましやかなヘアまで顔を近づけると頬ずりしてくる。「……今日の有紗のオマンコの味、お父さんがチェックしてやるぞぉ? いいか? んー? ほぅら、ナメるぞぉ」
 自分で吐いた言葉にニタつき、ヘアに触れていた頬の感触が陰裂に向かって降りてきた。
「……うっ、……く、そ……」
 悔しさに両手で顔を覆いたいが、信也に捕らえられていてできない。有紗は顔を横に背け、強く閉目をして信也の汚ならしい唇に備えた。しかし片手の指で秘門をいっぱいにくつろげられ、涎のヌメリに塗れた舌が開かれた花唇にしゃぶりついてくると脆くも崩れ、屈辱の声を漏らしてしまった。
「むっ……、ぐふっ……、おお、また『クソ』なんて下品な言葉使って悪い子だぁ……」
 顔を出した花弁を左右チロチロと舌で弾き、脚の付け根と美畝の間にかいていた汗を唇を吸い付けて味われる。「……ちゃんと、今日お父さんがいい子に戻してやるからなぁ……。それにしても、ココが一番味もニオイも強いんだなあ、有紗は。おいしいなぁ……」
 舌と唇で唾液を撥ねる音が聞こえてくる。麗しい性の疼きは一向に起こらない。狼藉者に嬲られる、か弱い媚肉が怯えて媚丘が傷ましく震えていた。
「いっ……、や……」
 直樹なら時間を忘れてずっと舐められていたい。叔父の舌は執拗に、一体いつまで舐める気かと神経を疑うほど長い時間、有紗の股間に舌鼓を打ち続けた。
 ひょっとしたらこれまでもこうやって嬲られていたのかもしれない――恥辱の性楽に狂わされて、自失の間に時間が過ぎていたのかもしれない。直樹の愛しみによる弊害が出てしまった。
 よって屈辱に苛まれている有紗の耳に、
「……オシリの穴もナメナメしてやろうなぁ、有紗?」
 と聞こえてきて、開かれた脚を揃えて高く持ち上げられ、隠れていたヒップの後ろまで曝されそうになった時、有紗は苦悶から我に返って飛び起きると、叔父の手を振り払ってベッドの上を後ずさった。
「……やっ、ちょ……」


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