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〈生贄の肉・二つ〉
【鬼畜 官能小説】

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〈蠢動〉-7





『凄え…コイツは凄え……』


まるで姉妹のように似ている二人は、ついに淫獣の視界に捉えられてしまった。
カメラは回り、その圧倒的な美貌を記録していく。
その映像は、多勢の淫獣達の“目”に晒され、生け贄の対象して選定される〈素材〉として使われてしまう……。


『よし!もうイイだろ。見付かる前に帰るぞ』

『あの二人なら文句無しだろ。変態オヤジ共に高く売り付けてやろうぜ』


男達は車に乗り込むと、急いで根城まで戻る為に車を走らせた。
数分後には到着し、そのビルの地下の駐車場に止め、監禁部屋がある階までエレベーターで上る。
そしてエレベーターは止まり、扉が開かれると、その正面にある部屋へと入っていった。

部屋の中は会議室になっており、長いテーブルが置かれ、巨大なモニターが向こうの壁に掛かっている。

つまり、ここで生け贄の選定をするのだ。


『よぉ。イイ女は見つかったか?』


部屋に入ると、仲間の若い男が近付いてきた。
見れば、もう全員が帰ってきており、今日の収穫を話し合っていた。


『お得意様も顔を出してる。かなり今回は“ヤル気”らしいな』


モニターの傍のテーブルの席には、スーツ姿の数人のオヤジが座っていた。
年の頃は50代から60代といったところで、その一様に据わった瞳は変質者の“其れ”であった。


『皆さん帰ってきたようですね。それじゃあ血眼になって探してきた“食材”を、お得意様御一行と一緒に観て、選んで貰います』


あの眼鏡の男が進行役となり、何時もとは違う丁寧な言葉遣いで、この人道に悖る催しを進めていく。


『え〜、俺達が見つけたのは、〇〇駅で降りた女子高生で……』


モニターには茶色いブレザーの制服を着た女子高生が映され、それを撮影した男達が詳細を説明する。
それは一種のプレゼンテーションのようなものだ。


『ん〜……処女が云々の以前に、この茶髪は如何なものか?』

『全く。清純さの欠片も無い。下品極まりないとはこの事ですな』

『異議無し。こんな駄牝は裸に剥いてバターでも塗りたくって、牡犬の群れに放ってしまえば良いわい』


この少女は酷い暴言で全否定され、あっさりと却下された。
結果的に、本人が知らぬ間に命拾いをしていた事になる。



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