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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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4枚のスカートを「買います〜」と抑えて
それぞれの柄が見えるように簡単にラッピングした。

今度会うときに渡そう。
そう思ってロッカーに入れたまま
このもやもやした気持ちを隠すように仕事をした。

その日の篠塚さんの日記メールに
「スカートありがとう。喜んでいたよ」
とあって、さらに胸がズキンとする。

そのあとに「決算が終わるまで忙しくて会えない。ごめん」
と書いてあって、
気持ちを整理するのにちょうどいいと思った。

経理の決算時期は本当に戦争のように忙しいらしく
日記メールもたまに来ない日があった。

私も仕事に打ち込んでいて
ちょうどバーゲン時期で忙しく、特に気に留めていなかった。

篠塚さんから3日以上メールが来ていないことに気が付いたのは
バーゲンが落ち着いてやっと今日は早く帰れる。と
思った昼過ぎだった。

その時にメールをして
夕方にもう一度メールをしても返事がなかった。

電話してみようか・・・・?

こんなに何回もメールをしているのに
私たちは電話をしたことがない。

初めての体験にドキドキしながら電話をすれば
「相手の電源が入っていない」と
冷たい音声が流れる。



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