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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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整理しきれない気持ちを仕事でごまかそうとして
いつも以上に仕事に打ち込んだ。

毎日来る篠塚さんからの日記メールも
ざっと読んで、返事もあまりしなかった。

それでも、毎日来るメールを心待ちにしていないと言ったらウソになる。

そんなとき、篠塚さんからのメールでぐっと落ち込んだ。
「そういえば、先週夢の着ていたブラウスが
あるブランドの、発売前の新作だって女の子が騒いでた」

「うん。発売前に抑えたから」
「すぐ売り切れるブランドだって騒いでたよ」
「ブラウスはもう無理だけど、スカートなら何枚か手に入るよ」

残業続きでよく回らない頭でそう返事をした。
確か、事務所に誰かが買おうとして抑えて
買わなかったスカートが数枚あったはず。

「何号?って聞いてる」

あ、女の子に聞いたんだ。
自分から言い出したのに、心が痛い。

「9号なら4枚ある」

ざっと段ボールの中を確認した。

「お願いって言ってる」
「OK」

何と表現したらいいのか。
女の子に頼まれている篠塚さんにザワザワする。

この気持ちは久しぶり過ぎて
嫉妬だってこと、忘れていた・・・・





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