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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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-1


やってられない。
こいつが俺を呼び出した理由も
呼び出していつまでも一方的に文句を言う態度も気に入らない。

「あんたがふがいないから花は新しい彼氏が出来たわ」

俺にいやみを言い続ける奴は幼馴染の夢だ。
夢と俺は同じ年で、花は夢の妹で俺の好きな子。

夢は俺がのんびりしているから花が他に男を作ると
俺をいじめるために俺を呼び出す。

もう本当にやめてくれ。
花に彼氏ができた事を報告しないでくれよ。

「私の大好きな花が他の男に抱かれてもあんたはいいの?」

って・・・・
そんな想像したくもねぇ。
胃が痛い。

「俺なら、俺ならいいのかよ?」

忙しい仕事をなげうって待ち合わせに来てみれば
ご飯の最中、ずっとこの調子でこの話の繰り返しだ。

「駿は好きなオンナ1人デートに誘えなくて
ヘタレでどうしようもない奴だけど。
それでも花の今の彼氏よりはマシよ!」

マシ・・・・か。

幼稚園から大学まで一緒だった幼馴染をよくここまで言えるな。

今のオレが花と付き合ったとしても
俺は仕事が忙しすぎて全く花にかまえない。
花は大学生活を「俺を待ってる」事でおわりにしちまう。

だから。花を束縛しないために我慢してるって言うのに。
仕事が終わらないから今日は会えないと言ったのに。
俺の会社の近くまで来るから会おうという。
そこまでして、花に彼氏ができたと報告したいのか?

コイツの意地悪さ、マジで半端ねぇ。
俺をこんなにいじめて何が楽しいんだよ。


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