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浦和ミュージックホール
【その他 官能小説】

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インタビュー ウィズ みどり-2

 「みどりに一人前にしてもらった男も多いんじゃないかな、俺もだけどね」
 「そんなことないわよ、童貞でまな板に上がる度胸のある人はまずいないわ、初めてだと知っていてお相手したのはあなただけよ」
 「先輩に押し出されたからだよ、一人じゃとてもその勇気は出なかった・・・でも、あの経験がなかったら今の仕事はしてないだろうな」
 「最初はそうでも次からは自分で上がってくれたでしょ?」
 「ああ、だって最高の初体験だったからね、まあ、まな板って言うのは別にして、みどりに筆下ししてもらうのは理想的だと思うな」
 「ホントに?」
 「ああ、挿れるまではうまくリードしてくれるだろ?それでいて挿れてしまえばこっちのリードを上手く引き出してくれる、恥をかかないように最初にフェラで一本抜いておいてくれたのも有難かったし」
 「そんなに気を遣ってるわけじゃないのよ、私のしたい様にしてるだけ・・・でも私もあの時は感じちゃったわ」
 「本当に?」
 「うん、まな板に上がってくれるのおじさんが多いでしょ?若い人、それも18歳で初めてだなんてそれだけで嬉しいものよ、あんなに硬くそそり立ったのは久しぶりだったわ、フェラで何とか勃起してもらって騎乗位で腰振って何とか搾り出すのが普通だったのよ、自信がある男の人でもいざステージに上がっちゃうとね・・・でもあの時は騎乗位で腰振ってるうちに堪んなくなっちゃって上になってもらったでしょ?それで思い切り突き下ろしてもらって・・・舞台だって忘れそうだったわ」
 「俺もそうだったなぁ」
 「次からは色々と試してたでしょ」
 「ごめん、雑誌やAVで見たことを色々やってみたくて」
 「ううん、それが良かったの、感じさせてくれようとしてるのが伝わって来て嬉しかったわ、騎乗位で腰振ってる最中に両足持ち上げられたことあったでしょ?」
 「ああ、憶えてるよ」
 「あれ、良かったわぁ・・・体を串刺しにされてあなたのが口から飛び出るんじゃないかと思った」
 「まさか、そんなに立派な持ち物じゃないよ」
 「それはそうだけど、女はイメージで感じるところがあるのよ、それくらい強烈だったってこと」
 「照れるな・・・ちょっと話を戻すけど、踊り子になろうと思った直接のきっかけってある?」
 「劇団でね、ストリッパーの役をやることになって研究の為に見に来たの、今の劇場よ、その時に思ったのよ、これは私の天職じゃないかって」
 「確かに天職だったね」
 「ええ、少しの後悔もないわ、私を目当てに見に来てくれる人がいるんだもん、女冥利に尽きるわ、『女』そのものを演じる魅力もあるし、何より見に来てくれる人とのふれあいが楽しいの、ひと時でも日常を忘れて楽しんで貰えれば・・・」
 「まさに踊り子になる為に生まれてきたみたいだね」
 「ええ、それほどのものかは別にして、踊り子にならなかったらつまらない人生だったでしょうね、平穏かもしれないけど刺激もないわ、だから『もうお前は要らない』と言われるまで続けるつもり」
 「その後の事は?」
 「今は考えてない、その時になったら考えるわ、女一人なら何とか生きていけると思うの、踊り子でなくなったらもうそれは私にとって余生よ、おまけみたいなもん」
 「だれかいい人はいないの?」
 「いるわよ、たくさん・・・劇場に来てくれる人皆が私にとって大切ないい人・・・」
 「正に踊り子の鑑だね」
 「そんな大層なものじゃないわ・・・でも・・・ねえ、今夜だけ私の特別ないい人になってくれない?」
 「俺でいいの?」
 「それはこっちの台詞・・・もう私は45よ、こんなおばさん相手にしてくれる?」
 「そんな事は関係ない、俺にとって未だにみどりは特別だよ」
 「ねえ、あの時の・・・足を持ち上げるやつ・・・」
 「ああ、喜んで・・・」

 その夜はみどりと二人、ベッドの中で過した。
 踊り子のみどり、45歳・・・しかし彼女はこの世の女性ではない、数多の寂しい男の為に天から遣わされた天女・・・みどりを腕の中に抱きながらそう思った。
 『使い古したあそこでごめんなさい』
 クリニングスをしようとした時、挿入しようとした時、みどりはそう言った。
 とんでもない。
 使い古されたのではない、何百、何千の男に愛されて来た、そしてこれからもまた愛され続けるだろうあそこなのだ。
 心ゆくまでみどりを味わい、またみどりに味わわれた後、みどりは安らかな寝顔を見せてくれた。
 その寝顔に弁天の面影を、俺は確かに見た・・・。


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