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浦和ミュージックホール
【その他 官能小説】

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インタビュー ウィズ みどり-1

 「私の場合、仕方がなくストリッパーになったんじゃないの、まあ、収入が魅力だった
ということはあるけど、それ以上にこの仕事に魅力を感じたからなの」
 二本目のお銚子を傾けながらみどりはポツリポツリと話し始めた。
 当然最初のインタビューはみどりに申し込んだし、みどりも快く引き受けてくれた。
 「これで結構お嬢様育ちなのよ、父はそんなに大きくはないけど不動産会社の社長でね、
母はちょっとした旧家の出だったの、旧家と言っても経済的には苦しくて、身分はなくて
もお金のある父のところへ嫁いだってわけ、私は一人娘だったから色んな習い事させられ
たわよ、日舞もその頃覚えたの、お琴だとかバイオリンなんかも習ったのよ、今弾けるか
って言われればもう無理だけど」
 「それでなんとなく品があるんだ」
 「そう?ありがと、ストリッパーに品があるなんて言ってくれるの、あなたくらいよ」
 「だけど常連は皆そう言ってたよ、色気たっぷりなのにどことなく品があるってね」
 「歳とともにどっちもなくなって来てるけど・・・」
 「そんなことはないさ、ところでそんなお嬢様がどうして踊り子になったんだい?もし
良かったらその辺の事情、聞かせてもらいたいな」
 「いいわよ、別に隠してないし・・・父は結構色好みでね、浮気が絶えなかったの」
 「まあ、稼ぎがあるとそうかもね」
 「ええ、母もその辺はあんまり気にしてなかったの」
 「へえ、お母さんはお嬢様育ちだったんだろ?よっぽど心が広かったんだな」
 「そうじゃないのよ、母も負けずに浮気性だったから・・・」
 「はあ、なるほど」
 「私が高校に上がった頃からかな、どっちにも本気の相手が出来てね、私が高校を卒業
するのを待って離婚したのよ」
 「どっちに引き取られたんだい?」
 「どっちにも・・・放り出されたわ、1000万渡されて、後は自分でどうにかしろって」
 「つまり、どっちにも邪魔にされた?」
 「そういうことね、でも私はその方が良かったわ、せいせいした」
 「でもさ、1000万って大金と言えば大金だけど・・・」
 「父の稼ぎの割には・・・でしょ?」
 「ああ」
 「その頃はもうあんまり経営状態良くなかったのよ、父が経営そっちのけだったしね、
父が社長辞めてしばらくしてから倒産したわ」
 「そうなんだ・・・で?大学には?」
 「行かなかった、中学、高校と演劇部でね、そっちに興味が強かったから小さな劇団に
入ったわ」
 「一人暮らししながら?」
 「それがね、やっぱり血は争えないわよね」
 「どういうこと?」
 「私も男の所へ転がり込んだの、演劇部の指導をしに来てくれてた、W大の学生だった
男、高二の学園祭の時に私主役だったの、その時に全体の稽古が終わってからも残って個
別指導してくれてね、お芝居以外のことまで教わっちゃったってわけ」
 「なるほど」
 「その男と続いてたから、むしろこれ幸いと転がり込んだの・・・その時彼は4年生、
18の娘と22の男が一つ屋根の下に二人で住んだんだから・・・」
 「そりゃぁ、止まらないよな」
 「もう毎晩よ、どっちかが夜遅く帰ってもしない日はなかったな・・・彼、クリニング
スが好きでね、毎晩フルオープンよ、おかげで初舞台の時からオープンするのそれほど抵抗なかったな」
 「彼、上手だったんじゃない?」
 「どうだろう?最初はそうでもなかったと思う、でも毎日毎日してれば・・・ね・・・結構研究熱心だったとは思う、体位のバリエーションとか豊富だったし」
 「みどりも研究熱心だったんじゃない?」
 「そうかもね、フェラテクはその頃磨いたの、なにしろこっちが生理中でもあっちは止まらないでしょ?でも生理が終われば夢中になって腰振ってたな、私もエッチ大好きだったから」
 「お隣さんは参っただろうね」
 「そうねぇ、彼の実家は経済的にまずまずだったみたいで一応コンクリートのワンルームマンションだったけどね・・・隣より下の人が迷惑してたかも」
 「ははは、俺がお隣さんだったら聴診器買ってたと思うよ」
 「ふふふ、当時はそんなこと考えなかったけど・・・」
 「その彼とは?」
 「一年ちょっとで別れたわ、彼が卒業して銀行員になった頃からすれ違い始めてね、価値観がずれて来たの、こっちは未だに劇団員でしょ?向うはおかたい銀行員・・・なんとなく人間的に魅力を感じなくなってきたの、体も毎日のようには求めてこなくなったし」
 「あ、それ、重要なんだ」
 「私にとってはね、やっぱりエッチ好きなのね、裸で抱き合ってる時が一番愛情を感じるし、満足させてもらって向うも満足してくれたら余計に好きになっちゃうの、踊ってる時もね、私が脱ぐのを喜んでくれて応援してくれる人がいると思うとすごく嬉しいのよ、まな板もそう、じゃんけんに参加してくれる人が多いとそれだけで嬉しいし、ちゃんと射精させてあげたいわ、だけどその人が感じさせてくれるともっと嬉しいのよ」


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