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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 1.-4

 カチ、と机に置かれているスタンドライトが灯され、跪いた姿を明るく照らされた。顔の至近で血潮に跳ねる勃起が揺れているのが腹に映る影のせいで強調される。信也の蔑む視線から顔を逸らして、目の前のモノを見やると、まだ焦点が合わず二重に見える鈴口までもが自分を嘲笑しているように見えた。
「最悪……、死んでしまえばいい」
 有紗は信也の顔にではなく尿道口に向かって言うと、差し出した舌を亀頭に当てた。幹の肌とは違った舌触り、低劣な父親のペニス――いや、こいつは父親ではない。こんな奴を親だ、家族だなどと言うと身が凍える。何故こうしなければ生きていけないのだろう。妹を守ることができないのだろう。そんな思いに駆られながら有紗は先端に唇を押し当てると、顔を顰めて口内に男茎を含んでいった。相変わらず、信也の――叔父の手は有紗のまっすぐ艷やかな唐茶の髪を梳いて、有紗の頭が上下する度に男茎にもたらされる快感で指腹を強く押し付けてくる。どうして父親は死んでしまったのだろう。どうして父親はこんな低劣な義理の弟へ娘たちを託す遺言をしたのだろう。頬の裏側を擦ってくる傘の縁に否応にも唾液を口内に滲ませながら、母親の弟がこんな男で、しかも養父にいただかなければならぬ宿縁を呪っていた。
「ほらもっと、奥まで入れて強く吸うんだ」
 頭が下がったときに一際力を入れられ、深く沈まされると喉元まで先端が及び、有紗は濁った声を漏らした。嘔吐中枢を刺激された生理的な嗚咽だけではない、身の中を穢れた肉棒で抉り込まれるのではないかという陵辱感に首を激しく振った。
「別に愛美みたいに、お父さん、なんて呼ばなくていい」
 信也は上ずった声音に変わって、「……信ちゃんのおちんちん、おいしいって言えっ……」
 嫌だ。有紗は鼻先に陰毛が触るのを感じながらかぶりを振り続けた。
「んっく……、愛美がどうなってもいいのか?」
 唇から喉まで侵してきている男茎を噛みちぎってやろうかと思った。しかし衝動を押し込めた有紗は頬を窄め、唇で幹を締め付けながら顔を引いていき、口から唾液の撥ねる音を鳴らして亀頭を吐き出すと、
「信ちゃんのおちんちん、おいしい」
 棒読みで言った。そしてあまりの馬鹿々々しさに、「……バッカみたい」
 すると突如信也が身を起こして、顔を背けようとする有紗の頭を左右から掴むと無理やり自分のほうを向かせた。目を細めて睨む有紗の瞳が屈辱の涙に潤んでいるのを楽しげに見やって、
「昔から似ていると思っていたけど、最近はもう、そっくりになってきた」
 とまじまじと顔を覗き込んでくる。
「……変態」
「お前の父親の前ではどうだったか知らないが、お姉ちゃんもこういう気の強いところがあってね……。でも、お姉ちゃんは僕のことが好きだった。……弟だって以上に好きだったかもしれない」
「そんなことあるわけないっ……!」
 母を侮辱されて、有紗は信也の両腕の内側に手を入れて差し戻そうとしたが、不意にそのまま立ち上がられて、ともに引き上げられて立つ羽目になった。激しく抵抗すれば階下に聞こえてしまう。叔父が座っていたチェアの背凭れに手を付き、更に後ろから背中を押されて、強引に両膝を椅子へ上げさせられる。
「やっ……、だから家の中では……」
「うるさいっ。……愛美のお祝いの日だからやめてやろうと思ったが、我慢できなくなった」
 息荒く言って、背後にしゃがんだ信也がスカートを捲り上げてくる。ヒップに外気を感じて呻く有紗のきめ細やかな太ももに、後ろから熱く湿った息が吹きかけられてきた。「あぁ……、すごいよ、お姉ちゃんのオマンコ……」
 有紗を苛ませるために敢えて言った芝居がかったセリフも、実際に口にしてみると昂奮を呼び覚ますのだろう、信也は真後ろに突き出されたヒップの狭間でショーツのクロッチを流線に膨らませる丸みへ無遠慮な親指を押し付けてくる。
「うあっ……、やぁっ……」
「もっと背中を反らせるんだ」
 ショーツの上から狭間の下端の包皮まで退けられるほど左右に広げられ、中で剥かれた雛先へ貪婪な唇が押し当てられると、有紗は思わず信也が指示した通りに背を反らしてしまい、
(いやだっ……。こんなやつ、いやだっ……)
 そう念じているのに、体の奥からドクリと蜜滴が漏れ始めた。
「うっぐ……、美味しいよぉ、お姉ちゃんっ……」
 真後ろからショーツを唾液でヌメらせてむしゃぶりつかれる恥辱と同時に、自分と一緒に母も嬲られていく辛苦にも苛まれながら、しかし叔父によって繰り返し身に刷り込まれた姦虐は、有紗がどれだけ耐えて押し止めようとしても意志とは裏腹に淫らな迸りを導いてくる。
「うあっ」
 クロッチが横にずらされ、既に漏れ出ている蜜に塗れた花園へ指が二本埋められた。叔父に快楽を植えつけられた、収縮する襞面の淫奔な一点を弄られると、悲鳴を上げそうになった有紗は必死に手のひらを口に押し当てた。
「グチョグチョだ。何だこれ……、すごいよお姉ちゃん」


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