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ひょうたん(魂を吸い込むツボ)
【SF 官能小説】

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新しい計画は、お持ち帰り-1

残業して、やっとの事で資料作成し、厚いリストを部長の机に置いてから帰社する。
会社を出て停めていた車に乗ってエンジンをかけた。
向かう先は決まっている。
日中、息抜きの時間に営業部の知り合いに会った
こいつはすぐ自慢するので少し話しを振ると、今日の飲み会の場所をゲロってくれた。
近くにある大きなビルの中の飲み屋だった。
そのビルに車を駐め、
会社で使おうと思った大きめのバッグを担いで、エレベータに乗った。

目的の呑み屋は知ってる店なので分かる。
「ここで待つか……」
僕はお店に入らず、外の非常階段に座り携帯アプリを始めた。
この店のトイレは外にある、僕はそれを監視してればいい。

残業したおかげで結構時間がたっているので、もうそろそろ来てもおかしくないはずだ。
何人もの女性がトイレに入って行くのを確認し、
その度、月岡さんでない事に落胆した。
そしてゲームアプリがボス戦になった時に、店から月岡さんが一人で出てくるのが見えた。
「きた!」隠れて、ゲームをしまう
心臓がバクバクしてきた。
彼女は資料室で見たスーツを身にまとい、僕に気づきもしないで、
少しふらつきながらトイレに入っていく。
「気づいていない、ラッキー」
さっそくカバンからヒョウタンを取り出し蓋に手をかけて待つ、
「いよいよだ!」
これが成功すれば、朝の行為など日常になる。
がんばれば、月岡さんが僕のものになる。
早く出て来い月岡由紀奈。
中々出てこない女子のトイレをイラつきながら待っていたけど、
ついに、ふらりと月岡さんが出てきた。
今だ!
ヒョウタンを持って、彼女の後ろに近づき声をかけた。
「月岡由紀奈!」
月岡さんはゆっくりと、こちらに振り向く
「あれ〜先輩、なんでここにいるんですか?」
やっぱりだ、絶対返事しないと思ったから蓋はまだ開けていない。

「……今度の飲み会の下見にきてたんだよ、まさかキミもここにいるはね」
「へぇ〜下見に一人で来ているんですか〜」
「そ そうだよ それより、今日僕は教えたよね、ちゃんと返事をしなきゃダメだろ」
「返事してませんでした〜? でも今はオフですから」
「あいさつは仕事でなくても普段から身につけないと印象悪いんだよ、だいたいキミは……」
細長い両手のひらを見せてから、
「わかりました わかりました もうわかりました」
酔いも冷めてウンザリな顔をしている。
こんな顔もするんだと、意外な月岡さんを見て喜んだ
「じゃ〜キミの為に出来るまで何度でも言うからね」
「え〜はい (もうサイアクだよ〜)」っと小声で聞こえるようにつぶやいてる。
ふてくされ顔で横を向いた瞬間、ヒョウタンの栓を抜いて呪文を唱えた。
見えない様にヒョウタンの口を向けてから、
「月岡由紀奈!」と言うと
「…… はい、これでいいんでし……ょ……」
とあっさり返事した途端、ヒョウタンがブルッて震えた。

大成功だ!
確認しなくても分かる、
僕は急いで月岡さんの手を引いて男子トイレに連れ込み個室に入った。
ヒョウタンの栓をキュっと締めてから、持ってきたカバンの中の物を取り出す。
ジャンバーとジーパンとスニーカーだ、
目の前で呆然と立っている月岡さんの服を一気に脱がせ、下着姿にしたら
持ってきた服に着替えさせる。
そして髪の毛をまとめて野球帽をかぶせた。

一見すると男の子に見える。
彼女の携帯の電源を切り、服やバッグを持ってきたカバンに入れる。
トイレの個室から誰にも見えない様に彼女の手を引いてエレベータに乗り、
地下の駐車場に連れて着た。
後部座席に寝かせてタオルケットをかけ、エンジンをかけて車を出す。
夢中で駐車場を出て大通りに入り、信号を何個か通りすぎた後、
ようやく我に返り後部座席で横になっている月岡さんを見て、
成功したことを実感した。
「やった〜! とうとうゲットしたぞ〜 やっほぉぉい つきおかさんは俺の物だ〜」
突然大声上げたもんだから、月岡さんは目をまるくしていた。

その後、赤信号で止まるたびに後に手を伸ばして月岡由紀奈がそこにいる事を確かめた。
「月岡さん心配しなくていいよ、僕の家に行くだけだからさぁ くっくっく」
楽しくてしょうがない

マンションに着くと、だれもいない事を確認し、
月岡さんの手を取って自宅に連れ込んだ。


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