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ひょうたん(魂を吸い込むツボ)
【SF 官能小説】

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資料室で会話-1

何か話さなきゃ
「そういえば、今日の飲み会って誰と行くのかな?」とやさしく
「営業です」そっけない
「どこで飲むのかな」
「近くです」そっけない
「二次会とかあるのかな?」
「わかりません」そっけない
「営業さんとは良く飲みにはいくのかな?」
「ありません」そっけない
そっけない!、
そっけない!、
そっけない!、
そっけない!
そんなに僕が嫌いなのか?
もう一度名前呼んじゃおうか?
そして最中に戻してやろうか?
また、ふつふつと怒りが湧いてきた
「月岡さんって結構、素っ気ないんだね」
正直に言ってしまった
「へ? すみません 計算していたので つい」
”つい”ってことあるか!
とりあえず、ココロおさえて
「ああ、計算中でしたか、失礼しました。」
しまった!ここで謝ったら会話ができないじゃないか
とはいえ、後の祭り
その後、結局定時近くまで何も話せずに作業することになった。

そしてついに定時の鐘がなると、月岡さんが資料片手に近づいてきた。
「あの〜 もう少しですが、お願いしてもいいでしょうか?」
お願いと言いながら視線が刺さる
「ああ、飲み会に行くんだよね」
「ええ、何度も誘われてるので1度は行かないと」
僕もメールで何度か誘ったけど断られてるのに
「そうですか、モテる子は大変だね、いいよ後は僕がやっておくよ」
「え、モテませんよ。すみません、これ、よろしくお願いします。」
途中までのリストを差し出してきた。
「しょうがないなぁ〜 代わりに今度、僕とカラオケでも行こうよ」
と冗談まじりにリストを受け取ろうとすると
「え?」と言ってリストを離さない。
「……………………」
気まずい雰囲気のまま、真剣は顔をしている月岡さんは、
「ご ゴメンなさい。それはムリです」と言ってきた。
びっくりした、
適当に誤魔化せばいいのに、真剣に断られた。
「あ、ああ、じょ じょうだんだよ じょうだん。 本気にしないでよ」
こう言うしかないじゃないか。
すると月岡さんはハッと気づき、
「え、ああ すみません! ホントなんか色々、すみません」
月岡さんは深く頭を下げて誤った、
少し胸チラがみえた。
「そんな、真面目にあやまられたら、逆にショックだよ、僕の事嫌いなのかな?」
「……………………」
気まずい雰囲気2
まずい、地雷ふんだかも、
「あの、正直に言いますけど、私には噛み合う所が無いとゆうか、
 何度もお誘いして頂くけど毎回断るのが辛いです
 先輩は仕事に真面目で良い人だと思いますが、
 私には向いていないと思います。
 先輩には先輩の合っている人が見つかると思います。
 私も陰ながら応援しています。
 だから、その…………あれ?
 何いってるんだろう」
多分今の僕は真っ青な顔をしていると思う。

がっつり、フラれた。
もう、きもちいいぐらい完璧にフラれたよ
でもなんで?
「あの……僕、告った覚えないけど」
と言うと「あ、また……」月岡さんは慌てて口に手をあてた。
「でも、はっきり言われてスッキリしたよ、ありがとう もう変に誘わないよ」
「ああ、また私失敗して、失礼な事言ってすみません。 あの、えーっと」
戸惑う彼女に手のひらを見せて
「うん、もういいよ帰っていいよ」と手を振る、
とゆうか、ショック過ぎて、すぐ帰ってほしい
「あ はい、それじゃお願いします。」
月岡さんは資料を床に置き、逃げるように消えて行った。

彼女が出て行ったドアがしまったのをみてから、
落ち込んだ僕はその場に座り、
「僕のこと好きになるのは難しいのか」とため息が漏れる。
もう1パーセントの可能性もない

顔を上げると、奥の棚に置いたカバンが見えた。
中にはヒョウタンを隠している
「やっぱり正攻法では絶対無理だったんだ、
 会社帰りに、資料の不備を理由に呼びだそうとした計画は崩れたけど、
 新しい計画を考えたんだよね」

僕のズボンを見ると心よりも早く立ち直っている自分のものをみた。
「これで気兼ねなく月岡さんを持って帰り、僕の物にできるよ」


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