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第三の性〜少女性愛者への贈り物
【ロリ 官能小説】

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あえかちゃん-1

清水良太郎( きよみずりょうたろう )は店の受け付けで、女の顔を見てはすぐ目線を下に落とすのだった。
「百二十分どこでも無制限射精コース、洗髪歯磨きトイレお世話コース、女の子を綺麗にするビデおしりコース、それからオプションで、オシッコお持ち帰り、パンツお持ち帰り、すこやか玉摑み、ご指名あえかちゃん、でよろしいですか。」
気の強そうな、かなり美しい二十歳くらいの受け付け嬢は、学生のアルバイトだろうか。自分と歳が変わらないように見えた。はっきりした大きな声で男の欲望を読み上げ、清水を辱めた。
「女の子のお気に入り割引がございますので、こちらのお値段でお願いします。」
大学生の清水は、生活費の四分の一を女に渡した。そして、女が処理しているあいだ考えた。これは本物の女だろうか、それとも女に変装したウィルギニズムだろうか。肌の感じからでは分かりかねた。胸はブラジャーでごまかせる。あとは脚さえ見えたら分かるのに。女の正体を見破ることがせめてもの復讐になるような気がして、清水は観察した。
「ではカーテンの奥でお待ちください。」
しかし、カーテンをくぐる間もなく、清水は別の店員に呼ばれて部屋への通路に案内された。脚と腰の肉付きを見て、こいつは女だと思った。
暗い通路の行き当たりにドアがあった。ドアが開いて、まばゆく明るい光と色とに目を射られた。
「お帰りなさい、お兄ちゃん。」
目線のずっと下で声がした。赤毛の長い髪をした少女がパジャマ姿で立っていた。薄青い瞳に優しく見つめられた。
あえかという源氏名のこの子は子供ではなく、タイプBであった。このように、違法か合法か分からないような形で風俗業界にもウィルギニズムは入ってきているのだった。あえかちゃんはどうやら十九らしい。清水がこの子の元へ来るのは今日が三度めだったが、少しひねくれた質問をして、年齢を言わせてあったのだった。清水は二十二だった。十九と言っても、見た目は小学生である。但し、話していると、経験が子供とは違う色を魂に添えているのが分かる。
「あえか、きのうから待ってたの。おトイレ、先にしていい? でももうちょっと我慢できるから、お兄ちゃん先にしてほしい?」
清水は自分で服を脱ぎながら、俺は後でいいと答えた。部屋は広く、椅子などはなかったが、半分が座れるスペース、もう半分は風呂場になっていた。風呂場には腰掛けとおまるが置いてあった。
裸の清水はあえかちゃんを静かに脱がせていった。そばかすの多い白い肌が汗をかいていた。強い巻き毛の髪がにおった。パンツも女の子らしく汚れていたから、きのうから待っていたというのは本当だと思った。
蓋のついた紙コップを清水は渡された。あえかちゃんは、おまるは使わず、腰掛けに乗ってしゃがんだ。手に持ったコップが鋭い音とともに温まっていき、収まりきらないで溢れても止まらなかった。
タイプBは、頭のよい者でも、知的理解度が中学校レベルを超えることはなかった。だから仕事も限られてくる。職人にはたまに腕の良い者があった。高額所得者は、いてもアイドルや、あえかちゃんのような水商売に限られているだろう。
若いペドフィリアである清水は、あえかちゃんによって、長年にわたる望みを叶えることができたのだった。毎月このためにアルバイトと貯金をしていた。背が低くて大人しく、風采の上がらない清水を、あえかちゃんのほうでも好みの客と捉えてくれた。そして店に隠れてサービスを加えてくれるのだった。
朝にしてきたらしい汚れを舌で細かく拭いながら、人間の理不尽な存在を清水はつくづく感じた。日常、見るのも憚られる汚物を俺は買って、口にまでしている。それが無上の喜びなのだ。あえかちゃんも、一番見られたくないはずの所と場面とを人の顔の前で晒している。俺はともかく、あえかちゃんの、これは望んだ仕事なのだろうか。皺の数を無心に数えつつ清水が続けていると、あえかちゃんが声を上げた。女と同様、目の前でそこだけが勝手に動き出した。
あえかちゃんと清水は、いつも二時間ほとんど話をすることなく、体を合わせていた。清水はあえかちゃんのどこからでも入りたがった。しかも自分のどの部分でもそうしたがった。彼女にとっては感覚の発見であった。清水が動けないほど疲れると、彼女は彼女の実験を清水に始めるのだった。
店を出た清水に、夕暮れの町は何となく親しみを感じさせた。今回、あえかちゃんは自分の髪を切ったものを編んで清水にくれた。ひと月また貯めなければならないと清水は思った。画像や動画に頼って暮らしていた時に比べれば、今は大きな幸せと言えようが、心のどこかではうすら寒い風が吹いているようだった。


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