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第三の性〜少女性愛者への贈り物
【ロリ 官能小説】

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無自覚の若い自覚-1

「うちらってさ、何で男湯入っちゃいけないんだろうね。女じゃないじゃん。」
「それはね、アーニャ、男じゃないからでしょ。」
「だけど女湯入ってるし。うちらみたいなののお風呂できないかな。」
「場所の無駄。」
サーシャとアーニャは高校に入ったばかりだった。異なる中学校から上がってきたが、互いの体つきを見て言葉をかけあい、ウィルギニズムだと知った。趣味も似ていることが分かった。それで、早速友人になったのだった。趣味はショッピングと散歩。次にコスプレと同人誌。普段は地味だった。お金があれば旅行なのにねと、二人は、雑誌を見ながらよく話した。今日は遠くない温泉に来ていた。
夏にはコスプレの大会があることを二人とも知っていて、何をやろうか時々相談した。
「女の子キャラ飽きちゃった。」
「あたしもそろそろ男子かな。」
サーシャは褐色がかった肌で、目も髪も栗色。背中まで髪は伸びていた。白く大きな前歯が笑顔によく映えた。アーニャはサーシャより小柄で色は白かった。右が緑、左が青い瞳なのを、猫みたいだと少し気にしていた。加えて、茶色の髪とくりっとした目つきがリスのような印象を与えるので、「ねこりす」というあだなが付いていた。
アーニャは顎まで湯に浸かって
「うちらが女湯に入らないといけない法律、あるのかな。」
「あんた意外にしつこいよね。でも男湯入ったらみんな驚くでしょ。」
サーシャが髪を絞ってそう言った。
「髪うんと切ってさ、タオル腰に巻いててもばれるかなあ。」
「アーニャは顔が女の子だから無理。」
「そういうの、男子に流行ってるじゃん?」
「股はどうするのよ。毛もないんだよ、あたしら。」
「えー? かつらとか?」
二人は笑ったが、危険そうな面白い企画だと思われた。仮に見つかったとしても、大したことはあるまい。それとも、男子が女湯に入った時のような騒ぎになるだろうか。
タコになりそうと、アーニャがざっと湯から立ち上がった。サーシャは、その体を見つめてみた。ふと見ると、同じ湯に入っていた数人の女がやはりアーニャの体を見つめていた。


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