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空の下
【ファンタジー 恋愛小説】

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空の下2〜カインの剣-1

第二章〜仕事〜

ドスッ!
そう音を立て、カインの背中の荷物が地面におろされる。
「ふぅ〜あぁ肩痛ぇ……ん〜」
そう言うとカインは、大きく背伸びした。
ボキボキッと骨の音が辺りに響く。
「あの……大丈夫ですか?」
そう心配そうに言うのは、サラだ。
サラが付いて来てもう一週間たつ。
最初は旅に慣れなくて休憩が多かったが、今ではそんな事は無いほどサラは旅に慣れた。カインが言うには凄い事らしい。
「あ〜大丈夫に見える?……はぁ〜」
そう溜め息を吐くと、カインは荷物を背もたれにして、ドカッと草の上に座りこんだ。
その隣りにサラが座りこんだ。
これが二人の休憩スタイルだ。
「カインさん、前から気になっていたんですが……その大きな荷物一体なんなんですか?」サラは荷物を盗もうとしたが、ケルベロスに邪魔されたので中身は知らない。
まぁケルベロスが居なかったら、今サラはカインと旅をしていなかっただろう。
正直な所、サラはケルベロスに感謝していたりした。
「あぁ、お前見てないの?」
「はい、それで…なんなんですか?」
あれだけの大荷物だ、何だか凄い物が入っている気がして、サラは期待に胸を膨らませた。
「あ〜そぅ…教えてやるよ。中身は鉄鋼石だよ」
サラがそんな物どうするの?と言った顔をしたのでカインは続けた。
「最近はな、鉄が不足しているんだよ。だから高く売れるんだ」
それがカインが旅をしている理由だった。
鉄不足の理由は長年続いている戦争のせいである。
「そうなんですか。でもじゃあ何で大剣何て持ってるんですか?」「秘密だ。それより、寝ないで良いのか?この休憩は長く取るつもりだが?」
「え!あ、じゃあ少し眠ります。出発する時に起こして下さいね」そう言ってサラは目を閉じた。
しばらくしてサラが完全に眠ったのを確認すると、カインは口を開いた。
「おい、良いぞ?もう出て来て」

『久しぶりですね…カインさん…まさか一週間も話せない何て思いませんでした。』
そう言う声はカインの後ろから聞こえる。
「すまんな、なんせサラが居たからな」
そうカインは言った。『私は仲間に入って居ないんですね?一人旅とかいって……私が居るのに』
声はカインに向かってそう言った。
もう話なんてつながっていない
『そんなに人間がいいんですか?私は確かに人間じゃないですが……せめて仲間には、いれて下さい』
「すまないな、エミリア」
カインがエミリアと言うと同時にカインの前に黒い羽を持った切れ長の目をした女性が現れた。
サラが可愛いとするとエミリアと呼ばれたこの女性は美しいと言うのだろう。
『まぁ良いです。でも一日一回は話して下さいね?暇なんです』
「解ったよ。にしてももしかしてヤキモチか?」
突然カインはそう言うと、あはははと声を出しながら笑い始めた。『まぁそんな所です』エミリアは冷静に答える。だが冷静なのは口調だけで目は泳いでいるし頬は少し紅い。
「あっはっは」
カインはそんなエミリアをみてまた笑う。
『ヤッパリ悪魔ですね……人をからかう事とお金の事しか考えて無いんじゃ無いですか?そんな事だから人間界に落とされたんですよ悪魔が落とされるなんてカインが初めてでしょうね貪欲悪魔』
嫌味っぽくサラはカインに言った。
「天使さんはうるさいよ?」
カインは開き直った様子でエミリアに向かってそう言った。


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