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エスが続く
【OL/お姉さん 官能小説】

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3. Softly, as in a Morning Sunrise-24

「もっと開けるでしょ? 大阪では思いっきり開いてくれたじゃん」
 チェーンがピンッと一度引かれて合図される。悲泣にも似た声を漏らして、悦子は大阪のラブホテルで、平松に股間の中心にキスをしてもらうために自分から脚を思い切り開いた時の羞恥を思い出し、その時と同じかそれ以上の快楽を予感してクッションの上で長い脚を思い切り開いた。後ろ手に脚を限界まで開いている悦子の正面に回った平松は、手を差し伸べると、ホットパンツの下腹の中心に装飾されたピンボタンを外した。
「えっ……、やっ……」
 ボタンが外された先がポケットになっているなど知らなかった。そこへローターが押し付けられ中へ捻じ入れられてくる。ただでさえ強く下肢にフィットしている衣装だから、狭い中を進んできたローターは悦子の雛突あたりに圧迫を与えてくる。恥ずかしいから脚を閉じたい。だが閉じてしまったら罰にならない。
「悦子ってさ」
「ん……?」
「エッチは誰と初めてしたの?」
「そ、そんなの訊かないで……」
「だめ。俺は悦子が初めてで、悦子しか知らないんだよ? でも悦子は俺に会うまえから別の人としてきたんでしょ?」
「だって、そんなの、仕方ないよぉっ……」
 ローターはピクリとも動いていないのに、平松の言葉の辛さに身を捩ると、体にフィットした衣装のせいで丸みが衣装越しに体を擦ってきて、下肢に押し当てられている異物の存在を鮮烈に認識させてくる。
「教えて? 悦子が初めてした時のこと」
 チェーンが引かれ合図を送られると、悦子は胸を喘がせながら、
「……だ、大学のとき……」
 と消え入りそうな声で言った。
「そうなんだ。遅かったんだね。いくつだった?」
「じゅう、はち……」
「相手は?」
「そ、その時、付き合ってた、人……。ねぇ、翔ちゃん、やめよう?」
 平松に別の男の話をすることがこんなに耐え難いとは思わなかった。だが、おねがい、と言おうとした瞬間、大きく開いた脚の中心でローターが振動を始めた。
「うあっ……」
 それはまだ微細な振動だった。エナメル生地とラテックス素材の硬い衣服越しに伝えられる振動は、性楽により敏感な雛先へ集中的に与えられるのではなく、硬質な衣服を伝わって広く振動を伝えてくる。活性的に性楽を呼び覚ましていくのではない、しかし僅かな振動は確実に秘所に伝わってきて恐ろしくもどかしい刺激だった。
「だれ?」
「んっ……、だれ、って……」
「名前」
「そ、そんなの翔ちゃん知らない人だよっ……」
「言うんだよ、悦子」
 チェーンを引かれて催促されると、悦子は首を小さく振りながらかつての恋人の姓名を答えた。尋問が続く。相手は何歳か。どうやって知り合ったのか。悦子は彼を何と呼んでいたのか。付き合ってどれくらいで抱かれることになったのか――。
「ふうん。……どうだった? 初めてしたとき」
「わ、わかんないよ……」
「わからないわけないでしょ?」
「しょ、翔ちゃんっ……、もう許して」
 鼻を啜って訴える悦子へ平松は冷淡に、
「だめ。気持ちよかった?」
 と詰問を続けた。悦子は下肢を襲う振動と、平松の責めに睫毛を濡らしながら髪を揺すって呻くと、
「き、気持ちよくなんかない……。こ、怖かったもん」
「怖かったの?」
「だ、だって……」
 後ろに手を突いた姿のまま項垂れると、「私……、自分で。……自分でその人の上に跨って、挿れたんだもん。……すごく怖かった」
「自分で破いたの?」
 直截な平松の問いに悦子はコクリと頷いて、
「痛かった……。私がするのでしか、したくない人だった。気持よくない」
 と悦子が最後涙声になると、平松は悦子の抱きしめ、耳元で、
「悦子、教えてくれてありがとう。少しご褒美あげる」
 と言ってローターの振動を一段階強めた。悦子は嬌声を上げて身を戦慄かせ、ずっともどかしい刺激に性楽が一定以上発散できずに渦巻いていた下肢をのた打たせた。だが強まった刺激も完全に悦子を解放してはくれず、思わず悦子は開いていた脚を閉じてしまって、擦りあわせてポケットの中の異物を挟み込み、もっと強く体に押し当てようとしてしまった。
「ダメでしょ、脚閉じたら」
「うっ……、く、……翔ちゃん、……翔ちゃんっ、もう、ムリ……」
「ベッドに行く?」
 悦子は必死になって頷いて平松にしがみつき、引きずられるようにベッドの上に連れられた。ずっとポケットの中ではローターが振動し続けている。もうこれを止めて、下肢を圧迫している衣装を引き剥ぎ、指と舌で思い切り慰めて欲しかった。無機物ではない、平松の命を感じる物で掻き回されたい。
 平松が馬乗りになってきた。床とは違ってベッドの上は強く押し付けられればられるほど心地いい。悦子の両腕を持つと頭の上で組むように押さえつけてくる。無防備なポーズがより悦子を淫靡へいざなっていく。


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