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鬼畜の愛
【ロリ 官能小説】

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鬼畜の愛-8

 母から言われたことを宮部に伝えると、
「好きな時においで」
ただし、泊まることに関しては条件があると言った。

「泊るのは週末の土曜日だけ。日曜日には家に帰るようにと言うんです。学校は家から行くものだよって宮部は言いましたが、あたしにはぴんときませんでした。彼の家を自分の家のように想っていましたし、毎晩でも一緒に眠りたかったので少しがっかりしたものです。でもやがて週末に向けて気持ちが充溢していく昂ぶりが悦びとなり、彼の愛撫にひときわ歓喜するようになりました」

 宮部によって作られていく『女』の体は『愛』を待ちわびる6日間、肌から滲むかと思うほどの妖液を満たし続け、艶麗な女体を捧げた。
 その日が待ち切れずに蜜に指を沈めたこともあった。すると必ず、
「自分で触ったね」
宮部は開脚した秘部を見つめながら言うのだった。
「だって……」
なぜわかるのだろう、と考えるより、知られてしまった恥ずかしさに顔が火照り、それがそれが燃え立つ体に溶解していった。
(自分の指とは比較にならない)
宮部の舌を受けながら夜空に瞬く星を見た。

「異常な関係、倒錯の性……。そう思う人もいるでしょうね。でも、あたしたちは男と女でした。だからあたしはその世界にのめり込んでいった。それだけのことです。ただその時は夢中でしたから、そんなことさえ考える余裕はありませんでしたけれど……」

 絶頂の痙攣とともに羽ばたいて宙を舞い、そのまま眠りに落ちてゆく。目覚めると宮部の胸に抱かれている。時には寝過して、キッチンで朝ごはんの支度の音がすることがある。そんな時、飛び起きて、彼の後ろから抱きつく。
「ほら、あぶないよ、文香さん」
「やだ、起こしてよぉ」
「よく寝てたから」
「一緒に起きたいの」
「わかったわかった。今度は起こすから」
甘えているうちにもやもやとしてきて、
(セックスしたい……)
滲むのを自覚しながら口には出せなかった。

「それに、いつからか、宮部は夜の営み以外、あたしに触れなくなったのです。抱きついても肩に触れるだけ、以前のように抱きしめてくれなくなりました。頻繁に求める体になっていくあたしを置き去りにするみたいに冷静な宮部の表情でした。前夜の粘り付く愛欲が嘘のよう。けれど、その狂おしいもどかしさが積り積もってより深い快感に結びつくんですから、何と言うか、心はゆらゆらと揺れていました」

「性的成長が加速するにつれ、ペニスへの関心が高まっていきました。挿入への期待、願望は膨らみ続けているのに宮部は一向に入ってくれません。あたしへの思いやり……。そう理解して自身に納得させてきたきたのですが、高まってくると体は制御が利かなくなって頭とばらばらになってしまうのです」

 1度、抱き合っているうちに先端が陰唇に当たったことがあった。
(くる!)
咄嗟に脚を開いて身構えると宮部は体を浮かせてしまった。
(迎える体は出来ているのに……)

「それでも少しずつ進展はありました。ある時、キスをしながら思いきってペニスを握ってみると、宮部はそのまま仰向けになって大の字のようになりました。お風呂で洗う時以外そこを触ったことがなかったのです。その形はあたしの愛撫を受けるということと理解しました」

 そっと扱いた。
「いい気持ちだ……」
「……感じる?」
自分で言って昂奮した。その瞬間、宮部は『先生』ではなくなっていた。
(男……あたしの、男……)

 さらに擦ると宮部は目を閉じてうっとりした表情になった。
 引き寄せられるように口に含んだのは間もなくのこと。必然の行為のように亀頭を咥えていた。宮部と目が合い、何か言われるかと動かずにいると、枕元の煙草をまさぐり、火をつけた。
(続けていいということ……)
舐め方も知らず、幹を握って夢中でしゃぶり、吸った。
 煙草を喫い終えた宮部が起き上がって、
(今日こそ、入ってくる……)
だが、開いた脚の間で宮部は唾液に濡れ光るペニスを扱き上げた。
「うう……」
呻きと共に液が勢いよく乳房に飛び、腹に散り、白濁の噴射を放った。

「挿入以外のたいていの行為は経験しましたね。一抹の空しさは過りましたが、それでもあたしは歓びの波に揺られていました。十分な愛撫を受けていましたから」

「高校の志望校を決める時期になった時のことです。三者面談の案内を母に見せると、高校なんて行きたいの?って言うんです。意味がわからず、黙っていると、見たこともないねっとりした笑顔になって……」

「あんた、結婚しちゃいなさい」
「……」
「女はね、お金のある人と一緒になるのが一番。なんだかんだ言っても一生食いっぱぐれがないのが幸せなのよ。16になったら結婚できるから。宮部さんから話がきてるのよ」

「母の言葉が遠くから聴こえている感じがしていました。結婚なんて想像もしたことがありません。あたしは何を言っていいのかもわからずに茫然としていました」

「可愛がってくれるよ。お前は幸福者だよ」
 その言葉が鈍く胸に響き、
(母は彼との性愛を知っている……)
そう思った。直感である。

 数日後、ある疑念を持って母の留守に預金通帳をさがした。1週間前に1000万が振り込まれてあった。そして遡ると、毎月50万が宮部から入っていた。
(母はあたしを売った……)
ということは、宮部は、
(あたしを買った……)
重い想念が胸に滞り、しかしやがて雲となって流れていった。お金のやり取り大きな衝撃のはずなのに、
(結婚したら、ペニスが入る……)

「あたし、そんなことを考えていました……」

 

 


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