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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈熟肉の汁〉-11

「ふ…ふざけッ……ふざけるないで!!」


あまりにも酷過ぎる光景と、それを自分に対して行われた過去をまざまざと見せ付けられ、恭子は声を荒げて男達に掴み掛かった。
だが、またもあの屈強なオヤジが邪魔をし、背後から羽交い締めにしてしまった。


『やっぱりコレが欲しいのか?じゃあ約束通りの金を払え……』

「う、煩いッ!!私を撮ったの全部返しなさいよッ!!」


我を忘れたように喚き散らす恭子の怒声に、騒ぎを聞き付けた男達も集まり出した……それは部屋から溢れんばかりの人数で、その数は10人を超えようかという大人数となった……。


『金だ……ほら、約束の金額を払えば離してやる……』

「はあ?何が金よッ!!黙って返せばイイのよぉッ!!」

『これはこれは……自分から約束を破るとは……』


恭子は金を用意するつもりだった。
だが、男達はそれを無視し、此処まで連れてきた。
約束を破るように仕向けたのは男達であるのに、この場の空気は、恭子に非があると決め付けに掛かっていた……。


『金も持たずに此処まで来たのか……フ…フフ……悪い人ですなあ……』


カメラを構えた男が人垣の中から現れると、レンズを恭子に向けて不気味に笑った……少しだけ気圧されたような表情を見せる恭子だったが、その部分をひた隠しにして、またも声を荒げた……。


「ま…まだ私を撮るつもり?悪趣味なんだよぉ!!この変態ッ!!」







この集団の中で見せる強がった台詞は、一目で虚勢であると見抜かれる程に哀れであった。
キッと睨んでくる瞳は涙に潤み、その視線さえ震えて落ち着かない。
その姿は、女性を“餌”としている変態達には、魅力的な物としてしか映らなかった。


『あの浮気相手との激しいセックス、俺達は観てんだよぉ?……奥さんの頭の中はチ〇ポ、チ〇ポ、チ〇ポ……チ〇ポしか頭に無いんだぁ……』

「なッ!?なに訳分かんないコト言って……」

『やっぱり悶える姿を撮らなきゃ駄目ですよねぇ……眠ってる映像じゃ、死体と遊んでるようにしか見えませんから……』

『きっと苛々して怒鳴るのは、欲求不満だからですよぉ……チ〇ポ、チ〇ポのドすけべな奥さんですからねぇ?』


男達の興奮の高まりに合わせ、部屋の温度と湿度も上昇したように蒸してきた……恭子は見た……お面の穴の奥に光る色欲塗れの瞳が、爛々と光り輝いているのを……。



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