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或る二世帯一家の夜
【コメディ 官能小説】

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親友はありがたい-5

「しっかりしろよ。お前はボクの親友、ヒソノガツオだろ!こんな楽しい事はヒソノが率先しないとダメじゃないか」

ナカジタは、こと性に関しては、ガツオの姿勢に物足らなさを感じていた。

砂遊び、三輪車、石けり、かくれんぼ、野球、物心が付いた頃から、何をやるにしてもいつも一緒で、内気な自分を、ガツオはいつも引っ張ってくれていた。

毎日一緒に吸っているタバコもそうだ。ガツオに教えて貰ったタバコを吸いながら、そのタバコに行き過ぎた課税を掛けたバカな役人の浅知恵を、一緒に嘆いたりもした。

しかし、それまでだった。大人への次のステップ、セックスだけは、ガツオは自分を誘ってくれなかった。

それがわかったのは、2人の大好きな野球を続けざまにガツオが断った事が切欠だった。

1週間続いた、ガツオの居ない野球に業を煮やしたナカジタが、ガツオに詰め寄った。

「ヒソノ、どうして野球に来ないんだよ!」

ナカジタの激しい迫力に、ガツオは毎晩、妹のワレメとセックスをしていて、次の日は疲れて野球どころじゃない事を白状した。

信じられなかった。野球よりも優先する事がこの世にあるわけが無いと思っていた。

「セックスって、野球よりも楽しいのかい?」

「ああ、同じ棒バットでも、そんな木のバットじゃなくて、自分のバットを振るのは最高さ」

その時のガツオの大人びた笑顔が、忘れられなかった。

「どうして、ボクも誘ってくれなかったんだよお。ボク達は親友だろ!」

「無茶言うなって」

ナカジタの嘆きを、ガツオはアッサリとかわした。妹を交えての3Pなんて考えられなかった。これがサセエだったら速攻で同意していただろうが、そこが自由奔放に育った長女と、その下で振り回されて成長した長男の違いが出た。

親友に拒絶された事に寂しさを覚えたナカジタは、しばらく立ち直れなかった。しかし、そこは優等生、一緒に仲良く楽しめる方法の模索を始めだした。

ナカジタが出した結論は、小学校の講堂にその文字が掲げられていた【みんな仲良く】だった。

ナカジタは行動を開始した。人畜無害な顔を武器に女に近づき、時には拝み倒し、時には弱みを握り、時には強引に犯し、ガツオの周りの女を次々にモノにしていった。

初めは凄く簡単だった。サセエしか居ない時間を見計らって、ガツオの家に訪問した。

サセエの目の前で、出されたおジュースをズボンの上に零すと、慌てたサセエは手にした布巾で拭こうとして股間に手を伸ばした。既に勃起した肉棒にサセエの手が触れると、サセエの動きがピタリと止まった。そのサセエにウインクすると、後は身を任せるだけで良かった。

初めはサセエが下になり、言われるまま腰を動かすと、あっという間に射精をしてしまった。

「次はアタシが楽しむ番よ」

そう言ったサセエは、ナカジタの上に跨り、思う存分を腰を振って喘いだ。

「あっ、あっ、若いから元気ね、ああん、いいわあ」

1回目の絶頂を迎え、落ち着いたサセエは女の喜ばせ方をレクチャーしてくれた。勿論これは淫乱なサセエにとっても益のあることだった。

その後、3回戦目を果たし、グッタリとまどろんでいるサセエを残して帰ろうとした時、隣の部屋から手招きされた。ガツオの母親のサネだった。

サセエから教えて貰った技を、早速サネに使った。サネは面白いように乱れ、ナカジタは自分の技に自信を持てた。

童貞を捧げた相手がサセエだったのが幸いだった。サセエに鍛えられたナカジタにとって、そこらの小中学生や主婦をメロメロにするのはお手のものだった。



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