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夜羽球の会
【調教 官能小説】

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悪魔祓い-7

 目がだんだん閉じていって、頭の中は半分眠っているみたいに溶けていった。目で見ているものが現実なのか夢なのか分からない。感じているのが、何の感覚なのかが分からない。触覚も嗅覚も視覚も聴覚も、今はすべて「刺激」として脳を揺さぶるだけだった。
 何もかもが気持ちいい。脳を直接いじられているような、ぐちゃぐちゃになる感覚。それに対する反応もすべて一元化して、膣や子宮にだけ伝わっていった。刺激を感じて股を濡らす。それだけのメカニズムしか、佑香里の生体では機能していないようだった。
「お尻もボリュームがあっていいぞぉ。こうやって、むにゅーって寄せたり、こうやって、ぐいーって開いてみたり。どうだ、ほらほら。鷲掴みにして引っ張って尻肉伸ばしてやるぞー」
 たっぷりと詰め込まれた柔らかい脂肪が、男によってなすがままに弄ばれる。
「この尻尾は邪魔だな。取ってケツ穴もいじってやる。いっぱい感じろよ」
「ひゃい……」
 蚊が鳴くようなかすかな声で返事をする。
 奥までずっぽりと差し入れられた尻尾の形をしたバイブが、ゆっくりと腸壁とこすれながら抜けていく。
「あ、あ……おひり……きもちいい、れす……」
「尻を揉みながら穴も指でいじって、もっと気持ちよくしてやるよ。ほら、抜けた。うへぇ、尻穴がぽっかり空いちゃってるなぁ。ちょっとずつ締めていけよ」
 男はそう言うと、穴が塞がるように指を二本ずぶりと挿し込んだ。絡みつく直腸の壁をぐにぐにと押しながらほじくっていく。
「あひゃ……ひ、ひもちいいぃ……おしりおかされてるみたい……」

「この旨そうな肌を見てたら、つい舐めたくなってしまいますな」
 手の感触とは違う、ぬるっとしていてソフトな食感が首筋を撫でた。
「ひゃひッ!」
 ビクンと身体が震えた。
「おお、舐められるのはそんなに気持ちいいのかな。それなら、頬も耳も首筋も、全部舐め回してあげようか」
 ぬめぬめした唾液を塗りたくるように、滑らかに舌が顔を這い回る。その様子を見て、他の部分でもザラザラした舌で男たちは愛撫をし始めた。
 唾液で濡れた場所はもう快感を植えつけられた場所である。支配領域を広げていくように、まだ唾液のついていない場所を探して舌が侵略していく。手の指の先までちゅぱちゅぱとしゃぶられて、佑香里は麻痺したように身体を硬直させていった。

「どうかな、触られて舐められて……淫魔なら、もうそろそろイッてしまうんじゃないか?」
 頭がまともに働かない。導くようなその言葉を聞いていると、その通りであるように思えてくる。
「は……い……、からだじゅうきもちよくて……もう、いきそう、でひゅ……」
「そうかそうか、それならセックスの前に一回イッてしまおうか。ほら、スリスリするぞ」
 身体をまさぐっていた手と舌がいっせいに勢いを増した。撫でるようだった愛撫が、擦るような責めに。ほんのわずかな差ではあるが、感覚が十倍増しくらいで伝えられる今はそれで十分に絶頂できそうだった。
「あ、は……ハァ、ハァ……イキ、イキそう……です……んっ、ああっ……」
「これで自覚できるだろう。お前は淫魔なんだ。男に肌を触られるだけでイッてしまう、色情狂いのセックスモンスターなんだ。ほら、イケっ。淫らにイッて、淫魔らしく俺たちを誘惑してみせろ。そうすればセックスしてやる。濡れ濡れのあそこをガンガン突いて、これよりももっと激しい快感で溺れさせてやる。イケッ! イケイケッ! イケッ!」
 男たちが力を込めて、揉み込むようにして全身の肉をさすりあげる。たったそれだけの刺激で、もう佑香里には快感に耐えるだけの力はすべて使い果たされてしまった。
「あああっ、イッ、イキッ、イキま、イキましゅ……イクッ、いくいくっ、いきゅ……いくぅうううぅ……」

 静かな絶頂であった。身体の芯に火が灯されて、内部からじわじわと広がっていくような快感。普通の感覚ではなかった。身体に巣くう何者かが、自分をゆっくりと食っていく。これが淫魔の毒なのだろうか。それとも、もう既に自分は淫魔になっているのだろうか。
 何が何だか、世界のすべてがよく分からない。フワフワと宙に浮いているみたいだった。何も分からない。何も分かりはしないが、自分を今導いている周囲の男たちが言うのだから、自分はやはり淫魔で、今自分はイッているのだ。そう自覚をすれば、確かにひとつだけ、気持ちいいということだけははっきりと分かる。この気持ちよさこそが、今の自分を支える唯一のよるべである。この感覚だけが、今の自分の存在を証明してくれる唯一の頼りなのである。佑香里は悟ったような、生気が抜けてしまったような蕩け顔で、ベッドにゆっくり倒れ込んだ。





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