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爛熟女子寮
【学園物 官能小説】

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爛熟女子寮(7)-3

 日曜日の朝、美和子から2時少し前に来るように言われた。
「誰にも言ってないわね」
「はい、言ってません」
美和子はすでにやや上気した顔である。
 私も平静ではなかった。なにしろ男性は先生しか知らない。それに寮の中で見知らぬ男とセックスするのだから心が乱れるのは当然のことだ。

(どうやってするのだろう……)
男を交えた3人の状況がどうしても頭で整理できなくて迷うばかり。
 
 お昼になって玲奈と絵理が食事の誘いに来たけど、風邪気味だといって断った。
 買い置きのパンで簡単にお昼を済ませると、ていねいに歯を磨き、念のためにウエットティッシュでアソコもきれいに拭った。触れるとすでに充血しているようでびりびりする。
(どんなペニスなのかな……)
ディルドと先生のペニスを重ねて思い描いてみる。もやもやしてくっきりしたものは浮かんでこなかった。


 時間通りに部屋を訪れると隣の練習室から調律の音が聴こえていた。
「2時頃終わるわ」
沈黙のあと、美和子は話し出した。
「黙って、ただピアノを弾くのよ」
「?……」
セックスの具体的仕方のことであった。
 
 調律師が椅子に座って、その上に後ろ向きで重なって交わる。そしてピアノを弾きながら上下するというのである。
「彼はあまり動けないからあなたの自由に動いていいのよ。顔を合わせないから集中できると思うわ」
その体位を想像してみた。経験はないが、わかる。
(知らない男と結合して、集中できるはずはない……)

「そんな恰好で弾けるかしら」
「弾けるわ。単調な練習曲でいいの」
「弾かないといけないんですか?」
「いけないというわけじゃないけど、彼は調律しに来ただけなの。それ以外は何もしない。何もなかった、そういうことにしてるの。あたしたちは試弾する。それだけ」
寮の中で外部の男とセックスをするなんて許されないのである。
何だか無理があるけど……。

「志乃が先にやって」
「いいです。美和子さんが先に」
「私をあとにさせて」
言った顔が一段と紅潮した。
「彼、強いの……」
目をぎらつかせて言った。美和子のきつい目を見るのは初めてだった。

 これまでその男にはめろめろにされてきたという。美和子が達してもペニスはカチカチのまま。膣の中で漲っている。そのまま動いているうちに2度3度と達してふらふらになってしまうのだという。最後は手と口でしめくくる。それでいいと男がいうのだそうだ。

「それでいいっていっても、女として傷つくわ。だから今日は中でイカせてやるの。あたし4年だから今年が最後なの」
それで私の後というのだった。
「志乃が頑張って、あとはあたしがイカせてやるわ」
決意がみなぎった表情は怖いくらいだった。

 耳を澄ませていた美和子の顔が引き締まった。
「終わったみたい」
「私のことは伝えてあるんですか?」
「ええ、もちろん」
「美和子さん1人で行った方がいいんじゃないですか?」
興味はあるけど、いよいよとなると緊張する。
「何言ってるの。2人がかりじゃないとだめなのよ、あの男」
秘部の奥が微妙に蠕動する感覚があった。


 調律師はスーツ姿でピアノのそばに佇んでいた。美和子に軽く会釈をして、
「ありがとうございました」
バリトン域の低い声で言った。
 身長はそれほど高くはないが体格はがっしりしていて、何かスポーツをしていた雰囲気を持っていた。

 料金の精算が終わると、美和子は私に向って手を差した。
「この子、後輩です。試弾します」
身が引き締まって顔に熱を感じた。
「お願いします」
私が挨拶する間もなく、男は上着を脱いでカバンの上に掛けた。動作はとても落ち着いていて、すべてを心得ている余裕が感じられた。

「あなたも支度して」
「支度……」
「下だけでいいわ」
(……脱ぐ……)
促されて、改めて何をしようとしているのかが迫ってきて、私はすぐに動くことが出来なかった。
(こんな簡単に、ほんとにスルんだろうか……)

 だが、考えている間はなかった。
男は椅子の高さを一番低く調整すると、まるで自宅で着替えるようにすんなりとズボンを脱いで、二つ折りにして上着に重ねた。
(トランクスが……)
大きく張っていた。突き破りそうで、釘づけになって見ているとためらいもなく下着を下げた。いったんゴムに引っかかったペニスは勢いよく跳ね上がった。
(先生とは……)
比べものにならない。大きさも、太さも。そして色も漲り方もちがう。浅黒い亀頭はエラが張って、幹に浮き出た血管はところどころコブのように膨れている。脈動が伝わってくるようである。その迫力、生々しさに息を呑んだ。

 男は少し椅子を引いてピアノに向って座った。顔は正面を見据えている。ほぼ真上に勃ち上ったペニスにコンドームが被せられた。ワイシャツにネクタイ姿で背筋を伸ばした男の姿を見て、異様な光景のはずなのに何だか可笑しくなった。




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