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爛熟女子寮
【学園物 官能小説】

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爛熟女子寮(6)-4

 さて、誰が挿入役になるか。相談が始まったわけではない。怜奈が体勢を整えたところで3人の間で無言の滞りがあったのである。

「あたしがやってあげる」
サリーに頷く玲奈の顔は、緊張はあるもののとてもあどけない。これからすることが嘘みたいだった。

「タオルがあったほうがいいかな」とサリー。もし出血したらということだ。
「持ってくる」
サリーはジャージを着ると隣の部屋からバスタオルを持ってきて玲奈のお尻の下に敷いた。

「いくわよ」
「うん……」
さすがに表情は硬い。膝を抱えた腕にも力が入ったのがわかる。
「押さえててあげる」
私が左足、絵理がもう一方を支えた。何だか手術の開始みたいだった。

「やさしくしてあげてね」
サリーは唾液を塗りつけた先端を割れ目に当ててネジを回すように2、3度回転させた。
「あ、あ」
玲奈の脚が閉じかかったので腕で抱えた。反射的な動きだろう。
「体の力を抜いて」
その直後、サリーは体をやや前屈みにして押し込んでいった。
「イッ!イタイ!」
(うわ……)
小陰唇が左右に広がって亀頭部が吸い込まれた。
「ああ!だめ!」
腰回りが華奢なので裂けてしまうかと思うほどディルドが大きく見える。が、しっかり納まっている。
「ああ!奥まできてる!」
怜奈が顔を歪ませて上へとずり上がる。
「もう少しよ。押さえて」
私と絵理は脚を抱え直す。
 サリーはさらに押した。
「痛い」
「我慢して。もう入ったわ」
言いながらもディルドを押す。半分以上呑み込まれている。
「うう!」
「もういいわよ。痛がってる」
「大丈夫よ。広げたほうがいいのよ」
「だって初めてなんだから」
「玲奈、痛い?」
「少しだけ……入ってるのね……」
「そうよ。触ってみなさい」
体勢はそのままで恐る恐る手を伸ばしていく玲奈。繁みから結合部に指先が達して、
「入ってる……」
苦しそうなのに玲奈は笑った。
「よかったね。バージンさよなら。どんな感じ?」
「なんか、おなかが重たい」
サリーが笑うと私たちもつられて笑った。
(よかったのかどうか……)

「じゃあ、抜くよ」
「あっ」
何かの作業みたいに無造作に扱うサリー。玲奈の体がぴくっと跳ねた。
「ちょっと……」
デリケートな部分なのに。それに何といっても初めてなのだ。
 ディルドにはわずかに血がついていた。膣口は奥が見えるほど開いていたが、やがて萎むように塞がった。
 ティッシュを当てながら、
「まだ挟まってる感じ……」
「みんなそうよ。すぐ慣れるわ」
サリーは平然と言った。

 ディルドをじっと見つめる絵理。サリーが気づいてにやっと笑った。
「あなたも入れてみる?彼氏とはちがった味わいよ」
絵理が経験者だと思っているサリーはディルドを振って絵理を誘った。
 絵理の堅く結んだ口元。ディルドに注がれた視線。その目は物を見ているというより自身の決意を固めている顔だった。

(その気だ……)と確信した。
明らかな決意を秘めた眼差しが私に向けられた時、私は彼女の意思を感じてサリーの手からディルドを取った。
「私がしてあげる」
絵理は何も言わなかったが、頬に赤みがさしたことで想いが伝わってきた。夢の中の彼女と公園での出来事が重なって私の中でとろとろに溶けていく感覚があった。

 その後のことは断片的にしか憶えていない。自分が達したわけでもないのにほとんどの記憶が飛んでいて、最後は意識さえ遠くなったようだ。サリーたちに呼び起こされて我に返った有様だった。
 挿入の前に私は先端を舐め回した後、まず自身に埋め込んだ。みんな唖然としていたが、それでかっと火がついたことに驚いた。さっきは特に感じなかったのに電流が走ったみたいに痺れたのである。
 そうしたのはぬめりをつけて挿入を楽にしてあげようと考えたからだが、もう一つ、彼女に『私』を刷り込みた欲求があった。そこからさらにおかしくなった。
(私の蜜が絵理の中に入る……)
それで何が起こるわけではないが、2人の蜜が溶けあうことを想像して昂奮したのである。
 膝立ちになって裂口に宛がってのしかかった。サリ―より乱暴だったかもしれない。
「絵里!」
「ああ!」
体を預けた格好だから手加減などできなかった。一気に、それも目いっぱい差し込んだ形になった。
「痛い!志乃ちゃん!」
奪ってる、奪ったんだ。そんな考えが頭を駆け巡った気がする。その後、絵理にしがみついてわからなくなった。
 
 怜奈が顔を覗き込んでいた。自分が何をしていたのか思い出すまでに少し時間がかかった。聞いてみると絵理に乗っかったまま声を上げてそのままぐったりしたのだという。
「すごい声だったわ」
「びっくりしちゃった」
「どうしたの?」
訊かれても答えようがない。
(そうだ、絵理)
肝心なことを忘れていた。
「うまくいったの?」
「うん……」
絵理ははにかんで目を伏せた。
「けっこう痛かった」
「ごめんね」
「バージンって知らなかった」
サリーが珍しく大人しい顔をみせた。
 みんなすでにジャージを着ている。裸なのは私だけである。
「あたしたち、全部見せ合ったわけね」
玲奈の言い方には満足感が感じられた。ちょっと大人っぽいと思った。絵理も頷く。
(後悔はないみたい……)
何だかとても疲れていた。起き上がろうとすると3人が支えてくれた。



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