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爛熟女子寮
【学園物 官能小説】

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爛熟女子寮(6)-1

 約束の時間に4人がサリーの練習室に集まった。部屋に入って驚いた。そこには毛布やタオルケット、布団がいっぱいに敷き詰められていて、さながら4畳半の大きなベッドみたいだった。
「なあに、これ。すごい」
「なんか練習室じゃないみたい」
ふだん置いてあるテーブルやイス譜面ボックスは居室に移動したようだ。部屋にあるのは手提げの紙袋だけである。

「何にもないとけっこう広いんだね」
怜奈がさっそく寝転んで一回転した。
「この方が伸び伸びするでしょ」
サリーが内鍵をかけて腰を下ろすと、みんなも倣って車座になった。
 一同が改めて顔を見合わせ、誰からともなく笑いが洩れた。その目には緊張と好奇心に満ちた燃えるような輝きがあった。不安の色はみられない。それが同期生なのだろう。私も同じ目をしていたと思う。

「あたしたちって、不思議だと思わない?」
サリーがみんなを見回して言った。
 その言葉だけで意味が通じるとは思えないのに、私も含めて3人が一斉に頷いたのはそれこそ不思議だった。それは4人の想いが共通していたということに他ならない。つまり、頭で考えるより先に、いともすんなり同性を受け入れて、なお且つ求めてしまうことへの疑問が全員にあって、心理として解決できないでいたのだと思う。それまでは同性と性を楽しむことなど想像もしなかっただろうし、倒錯の世界のことと考えていたにちがいない。
 私だって自分なりに解釈していたけれど、心や感覚の急激な変化をすべて納得していたわけではない。だからサリーの「不思議……」という一言に思わず頷いてしまったのだ。

「知り合ってひと月も経っていないのに、こんなに親しくなって……」
親しく、というのは、肉体にまで及ぶ関係であることは言うまでもない。
 サリーはジャージを脱ぎはじめ、ノーブラだからすぐに形のいい乳房がプルンと現われた。下も脱ぎ出したところで私が続くと絵理も玲奈も無言のまま従った。

 胡坐をかいたサリーは縮れた繁みをさらけ出している。亀裂までよく見える。私たち3人は脚を閉じて横座りの格好で花園だけは隠した。

「どうしてかなって思っちゃうのよ」
「それは先輩の影響よ。みんなでお風呂に入って、くっつき合ってからだもの」
絵理が言うと玲奈も頷いて同調した。
「きっかけはそうだけど、やっぱり相手によると思うの。あたしは先輩とは心を許せる感じがしないわ」
サリーである。彼女がそうだったとは意外だった。悪いけど誰とでも割り切って奔放に付き合えるタイプだと思っていた。
「そうね。先輩とはいやだな」
絵理は私に視線を送って微笑んだ。玲奈も、
「あたしも……。あなたたちとならいいけど……」
 まだ浅い付き合いだから、心が許せる云々……というのはどうかと思うけど、同期だから気安く話せるし、同じ金管の仲間意識もある。先輩に気兼ねがあるのは誰しもそうだろう。好き嫌いもある。そういうことを含めてみんなの気が合った。そして女子寮ならではの悦びを知った。それだけのことだと思うのだが、サリーは妙な方向に話を向けた。

「あたしたち、きっとフェロモンがぴったり合うのよ。それで惹きつけ合うのよ」
「フェロモン?」
「あたし、考えてそう思ったの。だからこうして集まったのよ」
「そうね、きっと……」
みんなが真面目な顔なので何だかおかしくなったが、そういうこともあるかもしれない。だけど、どうでもいいことのようにも思えた。
 それより、隣のサリーが絶えず私の太ももをさすっているものだからうずうずしてきて困っていた。それを見ている絵理も玲奈の肩に手をかけて肌を寄せている。

 話しているうちに玲奈の様子が気になった。絵理に体を預けた格好で何だか元気がないように見える。さっきまでふだん通りに喋っていたと思ったら……。

「どうかしたの?」
小さな体を抱えている絵理が代わりに答えた。
「いま聞いたんだけど、ゆうべ白幡さんに入れられたらしいの」
私とサリーは顔を見合わせた。
「ほんとなの?」
玲奈は首をかしげてから、
「わからないけど……」
頭がぼうっとしている時にアソコに圧迫感があって、慌てて飛び起きたら由希がディルドを持っていた。
「白幡さんが言うには、あたしが入れていいって言ったって」
「言ったの?」
「憶えてないのよ。体を触られているうちにわからなくなって……」
「痛かった?」
「ちょっと……」
私はサリーの顔を窺った。私の場合、一瞬だけど焼けるように熱かった。だが人によって様々だから一概には判断できない。

「出血は?」
「なかった」
「じゃあ、大丈夫かな。先っぽだったかも」
「三田さん。結婚までバージン守りたいの?」
唐突なサリーの言葉に玲奈はすぐには答えられず、もじもじしている。
「なんでもないことよ。気にしちゃだめ。いろんな経験、早めにした方がいいと思うよ」
元気づけているのだろうけど、あまりにドライすぎる。初体験は突風のように過ぎ去って、形は何もないものだけど、多かれ少なかれ記憶には残る出来事だ。自覚のないまま喪うのはやはりいやだろう。

「バージンにはこだわっていないわ」
慰めようと思っていると、はっきりした口調で怜奈が言い切った。
「先輩だったから嫌だっただけ」
(へえ、意外に強い……)
「そうよ三田さん。何でもないことよ。それより、ね……」
サリーの手が私の腰に巻きついて本格的な動きをみせた。


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