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冥土の土産
【SF 官能小説】

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ジュンナ-1

 ミリアは少女のようなあどけない顔を近づけて来た。俺の頬にぴったりと頬を密着させて生暖かい体温と一緒に次のことを伝えて来た。
「お伝えすることがあります。過去の時間の流れの中であなたと相手の姿が見聞きできなくなります。つまり本物のあなたと本物の相手の姿を偽者のあなたたちが見たり聞いたりすることができなくなるということです。
 実際に彼らがいなくなる訳ではありません。偽物のあなたたちが目撃することによって起きる混乱を避けるために不可視状態にするということです.
上の方の意向でそういう方式に改めたことを一応お伝えします」
 ミリアはそう言うと離れ際に俺の頬にキスして行った。そして俺の視界から消えた。いつも唐突に現れて、そして一瞬で消える。いつもそうだ。
 

  


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