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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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博之先輩の彼女はあたしの3個下で何度か大学で顔を見た事があるから
2人はすんなりあたしを受け入れてくれた。

映画が終わった後に飲みに誘われて
お断りしたんだけど
雅哉先輩が「来てくれないと俺が仲間外れだから」と
あたしに行く理由を探してくれた。
雅哉先輩は昔から凄く優しい。
シスコンがなければ本当にいい人なんだけど・・・

駿ちゃんには「ごはんは食べて帰るね」
そうメールした。
たぶん。昨日の今日で今日も遅いんだろう。
あたしが待っていないと分かった方が
心置きなく仕事が出来る。

気の良い3人はあたしが突然入ったことなんか
全く気にさせないような楽しい飲みだった。

「そっかぁ。花の彼氏はあの経営管理の楠さんか」
「雅哉先輩知ってるんですか?」
「有名だからな。あの人たち3人は優秀すぎるから」

雅哉先輩から聞いた話だと
そもそも経営管理部に新入社員は配属にならないらしい。
それがいきなり3人が配属されて話題になったらしいと
2期下の雅哉先輩たちも知っているぐらいだった。

「そうなんですか」

「なんたって新人研修の指導を部長がやったらしいじゃん。
後にも先にもあの3人だけだってさ」
「へ〜・・・」

そんな会社での駿ちゃんの顔を初めて垣間見た気がした。

「それより雅哉。山梨に行く話どうなった?」
「あぁ。毎週末横浜に帰してくれって交渉中」
「げ!2年目でそんな要求会社に出来るお前が凄い」

雅哉先輩は山梨への移動の話が出ているらしかった。





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