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花の咲くころ
【女性向け 官能小説】

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「次はもっと気持ちいいから」

終わった後、痛くて半泣きだったあたしを見て
髪を撫でながら苦笑いしながら駿ちゃんはそう言った。

「ほんとに?」
と聞けば
「絶対」
と、自信を持って言うけど、男の駿ちゃんの意見は怪しい。

それでも、この行為自体が幸せで
愛されていると感じさせてくれる雰囲気の中で
あたしは駿ちゃんの腕の中に守られている感じがした。

「花。花がいるととっても優しい気持ちになれる。
花は周りの人を幸せにする力がある。花の存在は本当に俺にとって『花』そのものだ。
そんな花が好きだよ」

そんな事を駿ちゃんが思ってくれてるなんて考えもしなくて。
あたしは自分自身が「花って名前にふさわしくない」と
勝手に自分で思っていただけなのかもしれない。

あたし自身でも気がつかない咲き方をしていたとしたら。
それを見つけて愛してくれていた駿ちゃんは、すごい。
そしてあたしもそんな駿ちゃんに恋をしていたんだ。

あたしよりもあたしを分かってくれる人。

大好き。

「駿ちゃん。主任試験に受かったら、映画を見に行こうね。
今度は二人きりで―――デートしよう」



You are in full bloom always.




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