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LADY GUN
【推理 推理小説】

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女刑事 上原若菜-7

 「若ちゃん、何かあったか?」
権田は何となく気配を感じた。
 「さすが鋭いわね。大阪で麻薬がらみの殺人をした竜辰組の仲代和哉って言う組員がどうやら千城県に入ったらしいのよ。で、ここ数日間に何件か強姦事件が発生してるの。」
 「クスリとレイプ…、若ちゃんの一番嫌いな事件だな。」
 「そうなんだよねぇ…。」
若菜の顔つきがガラッと変わる。弥生から見ればヤクザ3人よりもよっぽど怖く見える。その若菜に若頭2人さえも怯えていた。
 「ちょっと調べてくれないかなぁ。」
 「若ちゃんの頼みなら聞かなきゃなぁ。」
 「ありがとう。お礼は寝技がいいかしらん??」
 「い、いらねーよ!また組員の腕折られたらたまらんからな!」
 「今度は優しくするのにぃ。」
 「け、結構だ…。と、とにかく調べてやるよ。」
 「ありがとう。じゃあね!」
若菜は手を振り分かれた。
 「ヤクザの腕、折った事あるんですか!?」
 「あー、一回ね非番の時にあの組の人にナンパされてね、しつこいからぶん殴ったら事務所連れて行かれてさ。でも逆に皆殺しにしてあげたの。それ以来の付き合いよ。」
 「!?(やっぱこの人、凄い人なんだ…)」
改めて若菜を敬う弥生だった。


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